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襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

スマホは身体の一部

 

スマホ依存症」なんて言葉は過去の遺産だ!オワコンだ!

こち亀で携帯電話を使って道を調べる小学生(プラスくんだっけ?)がネタとして登場したことがあったけど今ではそれが普通の風景だ!スマートフォンは今や、ツール(道具)としてではなく身体の一部として機能している!体に栄養を与えるようにスマホにも電気を与える。歩いたり、喋ったり、物を投げたりするような身体の動作に加えて、検索する、保存する、閲覧するといった動作が加わったようなものだ。

スマートフォンから離れて自分だけのリラックスタイムを、なんて生易しいことを言っている時代ではないのだ。現代人の感覚で言えば、スマホを握りしめてようやくヒトであり、スマホなしにヒトたりえないんじゃないか。近い将来パケット通信の上限なんてものは取り払われて、50GBでも100GBでも人は好きなだけインターネットに接続できるようになって、そこに暮らすようになるんだろう。あくまでメモとして、思いついたことを殴り書き。

 

おしまい。

初めてのハーフマラソン(前編)

 

ランニングシューズを履いてこどもの国にきた。絵空事を言っているのではなくて、横浜市に「こどもの国」という名前の土地があるのだ。父宛に来た年賀状の住所に「こどもの国xx-xx-xxという表記があって笑ったのを思い出す。「どちら出身ですか?」に対して「こどもの国で生まれました」なんて答えたらちょっと距離を置かれちゃうかもね。

 

まあいいや。こどもの国に来た。土曜日のお昼、ハーフマラソンの開催日ということで家族連れでにぎわうこどもの国のチケット売り場は今日だけはランニングシューズを履いたアスリートが埋め尽くす。レースはクリテリウム式で、1周4.2kmのこどもの国を5周する。ちなみにフルマラソンもあるので彼らは10週することになる。目が回りそうだと思うかもしれないが4.2kmってすごく長いので目は回らないです..。

入口を入ってすぐのところで受付登録を済ませる。周回数とタイムを計測するための受信機を張り付けられたゼッケンを受け取って、その辺のベンチで自分のウェアに取り付けた。あたりを見渡すとけっこう家族連れが多くて、お父さんはハーフマラソンにチャレンジ、子供たちは1kmくらいを走る「こどもレース」みたいなやつに出場という算段のようだった。「家族っていいよね俺も結婚したいし子供欲しい」と謎の感傷に浸りながらこれから走ることになる道を散歩した。

なんでハーフマラソンなんか走ることになったんだろう。せめてもう少し暖かくなってからでも良かったじゃないか。という気持ちがむくむくと起き上がってきた。どうしてだけ...そうだ、こないだ酒を飲みながらネットサーフィンしたときに勢いで申し込みしてお金を振り込んだんだ!一晩の酔っ払いの勢いで僕はこれから2時間かけて21kmを走る。やれやれ、と僕は思った。

 

1kmくらい歩いて、このこどもの国のコースについて一つの結論に辿り着いた。「このコースむちゃくちゃ過酷」。とにかくアップダウンが激しすぎる。トレイルランかよってくらい急斜面を登ったと思えば今度は延々と坂を下ることになる。走るのは自転車に乗るのとは違うので下りは下りですごく疲れる。下手すれば上り坂より疲れるくらいだ。ハーフマラソン、と聞くと何となく平たいところを走り続けるイメージがあったのだけれどそれはこっちが勝手にイメージしていただけでこどもの国には非がない。僕は振り上げた拳を降ろす相手を見つけられないままスタート地点へと戻っていった。

 

いよいよハーフマラソンの出走時間になった。走っている間は風が目に当たって乾燥することでコンタクトレンズがごろごろしてしまうので透明なサングラスをした。それからウォークマンとイヤホンをセットした。なにしろ2時間だ。長い旅路になる。

スタートまで残り10秒です!というアナウンスが聞こえた。僕は唐突に映画「風が強く吹いている」に登場する陸上部部長のハイジ(小出恵介)の台詞「俺は知りたいんだよ。走るって、どういうことなのか。」を思い出した。それから連なるようにして映画「ピンポン」に出てくるスマイルの台詞「うん。....やってみる。」が浮かんだ。「スタートです!」というアナウンスと同時にピストルがなった。小学生のころはいつもかけっこはビリだったけどピストルの音を聞くとすごくわくわくする。

 

とはいえ、最初は実にゆったりと走った。そして僕の順位は最後尾であった。レースで変に前のほうや真ん中のほうにいるとロクなことがない。まず最初はだれでもハイペースになりがちなのでその空気に飲まれて間違ったペース配分で飛ばしてしまうリスクがとても高い。それから抜かされるときの焦燥とかを考えると、最後尾から人を抜いていった方が気分がいい。それで僕はレースのときは大体最後尾から始める。だいたい今回は21kmもあるんだから、ゆっくり取り返せばいいじゃないか。それでゆったりと走った。1kmくらい進んだところでようやくランナーたちがばらけてきて走りやすくなってきた。それを縫うようにして抜かして前に進んだ。最初の10kmはちょっとした準備運動をするような気持で。そうでもしなければ後半でガクっと限界がきてしまう。とにかく今回の目標は完走すること。それから2時間を切ることだ。

それから少しペースを上げながら前へ進むと運営側のゼッケンを着た男性二人を見つけた。背中のゼッケンには「ペースランナー2時間00分」と書いてあった。つまり、彼らのペースは2時間をきるくらいのスピードというわけだ。僕は3kmくらいかけて彼らの後ろについた。これに乗っていれば2時間切りは硬いぞ、と自信満々の気持ちになった。この2時間切る集団は一般人が4人くらいいた。僕は瞬時に彼らにあだなをつけた。「リーマン」「ゆうこ」「ブロッコリー」そして僕だ。

他にも「フラミンゴ」とか「マシン」とか「鼻たれ」とかいたんだけど、周回数を重ねるうちに消えていなくなった。僕たちは走りながら一切口を利かなかったけど、黙ったままの中でも不思議な連帯感というか一体感があった。「俺たち」という空気が間違いなく2時間ペースグループの間に横たわっていた。僕は1周目から4週目までそこでお世話になった。

 

 

つづく

デザイナーから就活生に送る「就活の姿勢」

 

ランニングをしながら、明後日の合同説明会で何を話すか考えていた。自分の会社に興味を持ってもらえるように就活生に働きかけるのはもちろんなんだけど、それより少し大きな視点で就職活動に勇気を持てるような話ができないか考えていた。

 

会社のデザイナーとして合説で話すことになった。そこで話す予定のことをここに整理ついでに残しておくので良かったら読んでほしい。ちなみにこの文章は今日の帰りの電車でチラシの裏に殴り書きしたものの清書だ。

 

六本木に2121デザインサイトという展示会場があって、主に体験型の展示をよくやっている。昔すごく面白かったのは「ピタゴラスイッチ」を企画した佐藤雅彦さん監督の展示会「これも自分と認めざるを得ない展」という展示会で、身長や体重などの情報以外で自分の属性を測定して、自分の新しいタグを発見していくというユニークなコンセプトのもの。目の虹彩を2進数で表現したり(うろおぼえ)体のアウトラインの全長を測ったりするブースが心に残っている。

さて、とにかくその展示会では現在「アスリート展」という展示会が開催されている。元オリンピックアスリートの為末大による企画で、様々な映像や表現・体験型ブースを通じてアスリートの視点を学ぶというものだった。その中で印象的だったのが「自分の体重が足の裏のどこにかかっているか」を測定するブースだった。そのブースでは体重計のような乗り物とモニターが用意されていて、それにまっすぐ立って乗ることで自分の荷重とアスリートの荷重を見比べることが出来る、というわけだ。体重が前の方にかかっている人はアスリート体質だ。僕も明日ハーフマラソンを控える小さなアスリートなのでちゃんと親指の付け根あたりに荷重がかかっていた。これが運動不足だったり年寄りだったりするとかかとの方に荷重がかかるそうだ。

 

仕事においても、前に荷重がかかっている人は期待されるだろうなとふとその時思った。仕事中に「もっとこうしてみたらどうだろう」「これってどうなってるんだろう。知りたいな。先輩にきいてみよう」と貪欲に次々に挑戦し、新しいことを積極的に学ぶ人。当たり前だけど、そういう人材を今も昔も企業は求めている。逆に、給料さえ貰えればいい、出来ればなるべく楽で、責任が発生するような役職にキャリアアップするくらいならずっと平社員でいいです、というような受け身姿勢の社会人・学生はかかとに荷重がかかっている。そういう人は組織の足を引っ張ったり、会社の利益を損なったりしてしまう。これも今昔問わず言えることだろう。

合同説明会に会社のスタッフとして参加するのは3回目だけれど、たまにされる質問で「英語はできたほうがいいですか」とか「デザイナー用のソフトは使えないとだめですか」ということを聞かれる。つまらない質問だといつも思う。英語はそりゃ出来たら出来る方がいいに決まっているし、同じレベルでデザイナーソフトを使える人と使えない人がいたら使える人が勝つに決まっている。それが就活というものだ。これは当たり前のことだ。

ただ、そういった中で「自分はデザイナーソフトを一度も触ったことがないけれど、今から頑張って覚えるので普段使っているソフトを教えてください」という質問があればすごく目を引く。「これは」と思う。そういう姿勢が前のめりで評価できる。御社に入りたい、だからそのためにはどうしたらいいですか。そんなことをまっすぐ聞いてくれる学生が現れたら、それに勝る人材はないだろう。

 

 

 

おしまい

村上春樹『騎士団長殺し』発売!

 

村上春樹の新作が明日2月24日に発売されるらしい。

 

 今月24日、村上春樹が複数巻にわたる長編としては『1Q84』(新潮社)以来7年ぶりとなる作品『騎士団長殺し』(新潮社)を出版する。大型書店などでは日付が変わると同時に発売を開始するカウントダウンイベントなども行われており、もうすっかり恒例行事となった村上春樹祭りが開かれている模様だ。

http://news.infoseek.co.jp/article/litera_5749/

 

 

重版が決まっているとかいう話を聞くと、やっぱりそのネームバリューには驚かされるね。みなさんは村上春樹の作品好きですか?僕の身の回りには嫌いな人が多いですね。回りくどい表現とか、読者を置き去りにするラストとか、無駄に多い性描写シーンとかにうんざりする人が多いのはわかる気がする。かくいう僕も、村上春樹のなかでも好きな本と嫌いな本がある。好きなのは『ノルウェイの森』『1973年のピンボール』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』など。嫌いなのは『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』など。

 

というか、こういうことを言うのは恥ずかしいからあんまり言いたくないんだけど、最近の村上春樹のお話が全然わからないんだ。『1Q84』なんて発売日に買って、1を頑張って読んで、2を苦労して読んで、3を必死に読んで、僕は4を買わなかった。なんか、話がよくわからなかったし、心も沸き立たなかったし...そんな中でテレビでは本屋で『1Q84』が飛ぶように売れていて「僕はきっと馬鹿だから村上春樹のおはなしが理解できないんだ」という寂しい結論に到達した。『色彩を持たない~』もわからなかったし、『女のいない男たち』もわからなかった。

エリック・カールの『はらぺこあおむし』の方がずっとわくわくするお話だったし、ルース・スタイルス・ガネットの『エルマーの冒険』のほうが断然学ぶことが多いお話だった。間違いなく。それで、そういうわけで僕は村上春樹から離れていった。

風の歌を聴け』『羊を巡る冒険』のときのような最高にわくわくする読書体験はもう味わえないのか!といいつつ、まぁ結局買うんだけどね。新作が気になって。それにしても発売日に村上春樹を買うって、この敗北感は何なんだろうな。「ほらやっぱりお前も買うんじゃん」と本屋の陰から誰かに言われているような気がする。村上春樹の発売日にこそ、吉川英治とか読んでるのがかっこいいんじゃないかな。

そもそもこういう流行アレルギーみたいなものを持っている人は村上春樹なんて読むべきじゃないんだ。そうだ、思い出したけど僕はそもそも村上春樹が嫌いなんじゃなくて、「村上春樹が好きな人が嫌い」なんだった。思い出したよ。

 

昔の村上春樹はよかったー。1973年のピンボールの最高にしびれる1行目を残して今日の記事を終えようと思う。

 

 

 見知らぬ土地の話をきくのが病的に好きだったー

 

 

 

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 

 

 

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

 

 

 

明日から使えない僕の身の回りのビジネス用語

 

僕の身の回りでよく使われているビジネス用語(?)を紹介する。ビジネス用語というより、弊社特有の方言みたいなものだなきっと。たぶん間違いなく自分の会社でしか使われていないので、弊社に入ったら使ってください。でもこれ、本当に弊社では当たり前のように使われている言葉ばかりなので、冗談じゃないんですよ、これ。

主要なものをいくつか載せてみました。参考にどうぞ。

 

 

 

 

くうちゅう-せん【空中戦】

 

1.空間デザインをする際、装飾や照明の為に頭上に梁を飛ばしたいときに強度的に全体が安定するように工夫すること。

デザイナーもクライアントも不用意に空間に柱が出来るのを好まないので、いかにして柱をつくらずにデザインをするかを考える。

「この案件たぶん空中戦になるから施工図面かくとき注意しないと」

 

2.本来仲介すべき人を飛ばして要件を伝えたり仕事を進行させること。

例えばクライアント―営業―デザイナーというフローであるはずが、クライアント―デザイナーのやり取りになってしまった場合。この場合空中戦をしているのはクライアントとデザイナーを指す。

「途中から空中戦になったので、話がどこまで進んだのか把握できてないんです。」

 

 

 

いった-いわない【言った言わない】

報告連絡相談の齟齬によって生じたコミュニケーションエラーの責任の所在を擦り付け合うこと。本来話し合いをする会議のはずが犯人探しの時間になってしまったり、自分の名誉のための裁判のようになってしまいお互い空しい時間を過ごすことになる。

「言った言わないやっても仕方ないから、一度話を整理しようか。」

 

 

もむ【揉む】

提出物を丁寧に作り込むこと。基本的に揉んだ提案書はコンセプトがはっきりしており、揉んでない見積書は不当に高かったりする。

「デザイナーと揉んでないから伝わりにくいんだよ」

「このクライアント気難しいから企画書よく揉んどいて」

 

 

じゅみょう【寿命】

自分がその月残業できる残り時間。労働時間の是正の問題が日の目を見てから使われるようになった。チームで仕事を進める場合それぞれの労働時間の合計が重要になるため、チーム内で誰か一人の寿命が尽きたりしないように仕事を分配する必要がある。

「寿命貯めといたから大丈夫」

 

 

はまる【はまる】

1.パズルの穴にピースが入るように、希望通りの数値に見合うこと。クライアントの提示した額に対して、期待された通りのボリュームのデザインが出来たときなどに使われる。

「そもそも予算がなくてはまるわけないんだよね。」

 

 

2.現場でアクシデントが起きたり、先方が無茶難題を吹っかけてきたりすることで収拾不能な事態になること。

本当にはまっている最中はそんなことを言ってる場合ではないので主に苦い思い出話をするときや、他人事として見ているときに用いる。

「あの人と仕事するといつもはまるんだよな。」

 

 

 

他にも思い出せそうだけど、ひとまずはこんな感じ笑

仕事をする上での専門用語も数多くあるけど(サブロクシハチとか)、そういうものはほかのサイトに丁寧なものが山ほどあるのでそちらに機会を譲ることにする。

人の会社の変な専門用語ってなんかおもしろいよね。

また思い出したら追記します。

 

読んでくれてありがとう。

 

 

 

おしまい

 

企業側として合説に参加する僕からの「合同説明会での心得4つ」!!

イベント | キャリタス就活2018 | 新卒学生向け就活準備・就職情報サイト

 

合同説明会に企業側として参加することになった。数年前までは自分が就職活動をする側だったのになんだか不思議な感じがする。アルバイトで初めてカフェの店員としてレジに立ったときにも同じような感覚になった。世の中の人って本当はみんなままごとみたいに立場を入れ替えて生きてるだけなんじゃないかって今になっても思う。

 

それで、そのままごとの企業側に立つことになった。毎度のことだ。なんか恒例になってる気がする。前は「自分のトークがイケてるからデザイナー代表に選ばれてるのかもしれない」と浮足立つくらいに幸せな人間だったが、ひょっとしたら「コイツならどうせ暇やろ」くらいの感覚で引っ張り出されてる可能性の多分にあるよねこれ。

まあいいや。いずれにせよ、弊社では慢性的なデザイナー不足が深刻になっている。どうしてデザイナーが不足しているかというと、まず営業が沢山入ってくるのでデザイナーの育成が間に合ってないっていうのと、あとは寿退社でどたばたと人がいなくなってしまい、その欠員を埋められないまま今に至ると。今回の合同説明会で新人を引き当てることが出来れば、僕としても仕事を振り分けることができて大変助かるというわけだ。

 

www.youtube.com

 

イベント | キャリタス就活2018 | 新卒学生向け就活準備・就職情報サイト

 

この合同説明会に参加します。2月26日(日)にやるから、予定がない人は遊び感覚で来たらいいよ。デザイナーとして参加しているので連絡いただけたらお茶でも奢ります(笑)

あ、ここで断っておくけどこれはステマじゃないからね。第一これであなたがたがこのイベントに参加したって僕には一銭も入らないんだから。とにかく、企業側として参加する僕から、合同説明会に参加するときの心得を紹介しておくね。

 

 

 

 

私服でOKなら私服で来ること

 

公式ホームページにも載っているけどこのイベントは「私服でくる」のがルール。スーツはダメじゃないけどうちは銀行じゃないので「カジュアルで来いって書いてあるのになぜわざわざスーツなんだ...?事前にHPちゃんと読んでないのかな?」と深読みしてしまう。そのくらいスーツが目立つかっていうとそうではないんだけど、とにかく私服OKの合同説明会でスーツが有利に働くことはまずないと思う。

 

履歴書を持っていくこと

 

当たり前じゃんって思う人もいるかもしれないけど、今回の合同説明会は今週の日曜日。ってことはまだ3月じゃないから就活の解禁はされていない。だから基本的には履歴書を持ち込む必要はないんだけど、企業側としてはこの時期に合同説明会にわざわざ足を運ぶ意識の高い学生っていうのはそれだけで価値があるわけ。だから試しに履歴書を持っていくとこっそり受け取ってもらえたりするわけだ。

 

説明会に参加するだけで価値が上がる

 

あまりこういう安っぽい喧伝はしたくないけどわかりやすく言うとこういうことになる。前述のとおり、2月のクソ寒い中、わざわざ豊洲とか有明とかまで足を運ぶっていうだけで十分意識の高さをアピールすることが出来る。企業側の我々としては、2月の合同説明会に参加する学生っていうのはそれだけで価値があるし、率直に欲しいと考える。現に弊社の人事部はかなりやる気だ。

 

事前練習だと思って"遊びに"来たらいい

 

僕の就活時代はいわゆる就職氷河期のちょっとあとだったんだけど、今現在はむしろ「就活生はお客様」だ。だから合同説明会も何とか就活生に楽しんでもらうおうと、ソーシャルパーティーコーナーを用意したり、ステージで演説を聞けたり、あ、そうそう、(日曜日のイベントは林修先生が来るよ!笑)クレープが食べられたりまぜそばがあったり休憩コーナーが充実していたり、面接の仮想練習が体験できたり、とにかく昔では考えられないくらいコンテンツが充実しているんだ。

 

どうせ3月になるまでは本番の就活が始まるわけではないのだから、(とはいえフライングゲットでこっそり履歴書を受け取る企業もあるので)遊び感覚で来たらええ。みんな私服で、いろんなコンテンツがあって、全然思ったのとは違う合同説明会に参加できると思うよ。

 

イベント | キャリタス就活2018 | 新卒学生向け就活準備・就職情報サイト

 

ではみんな就職活動をたのしんで。

またどこかで書くけれど、僕は就活を楽しみました。なかなか楽しかったよ。

 

 

 

 

 

美大でひたすら練習した「楕円」と「直線」

 

社会人になったときなんてちっとも想像できていなかった美大の頃の話をします。

 

僕はもともとカーデザイナーに憧れて美術大学を目指した。

美大というと大方の人は絵の具や彫刻の世界を想像するんだけど、それは僕達が「ファイン系」と呼んでいる学部の人たちのことだ。美術大学には大きく分けて2つの学部がある(教職等を含めて3つに分ける場合もある)。デザイン系とファイン系だ。

 

デザイン系の中にも様々な学部がある。染色・服飾を扱うテキスタイル(略してテキと呼ばれる。どの美大もテキは9割が女子なのでごく少数の男子は羨ましがられたり憐れまれたりする。)、建築家やインテリアデザイナーを目指す空間デザイン学部(空デと略される。学校に依っては室内建築とか呼び名が変わるがここでは一般的なものを挙げる)、身の回りにある工業製品をデザインするプロダクト学部(ダクトと呼ばれる。ダクトは六割くらいが男で、ロボット好き・メカ好き・車好きが多い)、パッケージデザインや広告デザインを学ぶグラフィックデザイン学部(グラフィックと略す。多摩美術大学のグラフィック学部は毎年人気で鬼門なのでタマビのグラフィックのときはタマグラと呼んだりする)などなど他にもアニメとか写真とかウェブとかあるんだけど、大体このくらい分野がわかれている。ちなみに括弧で書いた略称は美大間では浸透している呼称なのでもし美大出身の人がいたら「あ、ダクトなんだ〜」とか返したら通っぽいよ。だから何だってなると思うけどね(笑)

 

さて、じゃあカーデザイナーになりたい僕はどの学部に入ったか。もちろんダクトだ。

ちなみに僕は結果的に空間デザイナーになるので、おそらく空デに入るのが正解だったんだろう。まあ、空デに入ったらそれはそれで違う将来になっていたと思うけれど。

ダクトと一口に言っても各々やりたいことは別れている。人気はカーデザインだけど、結局たぶんカーデザイナーになった人は同期だといないんじゃないかな。狭き門だからね。カーデザインは…。それから家具デザインが人気だった。あとは電子機器ね。ケータイとか音楽プレーヤーとか、障害者向けの道具とか。あと工芸とか、ジュエリーとか。文房具も人気ジャンルだった。インフラもあって、渋滞が発生しないためのシステムの提案をプロダクトの観点から発表している人とかいたかな。

 

僕は車一直線だったかといえば全然そうではなく、なんというかカーデザインに燃えて大学に入ったものの、蓋を開けてみたらプロダクトの中でもこんなにジャンルがあるのか!とびっくりしてしまって、学生時代は結局いろいろ作っていた。今まで3色ボールペンで絵を書いていたら100色ペンセットを叩きつけられたような感じだった。それで僕は椅子をつくり、カレンダーをつくり、時計をつくり、照明をつくり、体重計をつくり、長靴をつくった。空間演出の作品もつくったし、マスクのパッケージデザインもした。香水のブランディングもした。ワインブランドのロゴデザインもした。振り返ってみれば随分色々つくったものだ。

 

ちなみに卒業のときに周りを見渡して、結局デザイナーになったのは10人くらいだった。生徒は全員で40人いた。これが多いのか少ないのか僕にはわからない。院に進む人もいたし、営業職を選んだ人もいたし、実家をつぐために田舎に帰る人もいた。

 

 

高校生のときはデッサンをひたすらやっていたので一枚の絵を描くのに3時間とか6時間とか書けていたけれど、大学に入ってやったのは一枚10分、長くても1時間程度のスケッチだった。僕は山中俊治Suicaの改札機をデザインしたひと)の著書の影響でひたすら楕円を描く練習をした。山中俊治は今でもまず素振りとかストレッチをするように楕円を大量に描くらしい。これはずっと後になって気づいたんだけどスケッチにおいて楕円がかけないのは致命的だ。楕円は、コップの縁を描くときくらいしか使わないと思うかもしれないけど意外とスケッチの基礎だ。これはスケッチをやってみればわかる。カーデザイナーであればタイヤを描くのは避けられないのでなおさら大切な技術だった。そういうわけで僕のスケッチブックは楕円まみれだった。大学で一番楕円を描いた自信がある。


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これは僕がさっき描いた楕円群だけど、こんな具合で楕円を描いた。大切なのは左右対称であること、様々な膨らみの楕円がかけること、線のはじまりと終わりがつながっていることだった。

 

楕円と同じくらいやったのは直線の練習だ。直線を描く大切さは色々なデザイン本で書かれているけれど、心に残っているのは「フリーハンドで直線が書けない人はデザイナーになれないと思ったほうがいい」というのと、「定規は直線をひく道具というより、直線をひけない人間を助けるための道具」というのだ。両方とも水野学だったような気がしないでもないけどはっきり思い出せない。いずれにせよ両方けっこう刺さった。直線が書けないとデザイナーになれないんや、と思って必死に直線をいろんな角度で描く練習をした。そのおかげで僕は今でも楕円と直線の組み合わせを描くことが出来る。これはあらゆるスケッチに応用出来る技術なので数え切れない場面で僕を助けた。


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こういう車のスケッチも描いたりしたけど、見ての通り上手くかけなかったし今でもうまく描く自信はない。僕はカーデザイナーになるために美大に入ったが、美大に入った時点で広がった世界を走り回るのに夢中で、車を描く練習はそんなに熱中しなかった。おかげで4年制のときに思い出したように受けたトヨタは2次試験の実技で落ちた。ちなみに試験内容は「100万円クラスのファミリーカーをデザインせよ」だったと思う。


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就活のときのはなしはまた別の機会にするとして。

今回は美大時代のはなしをかいつまんでしました。

読んでくれてありがとう。

 

 

 

おしまい