襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

語学は2つ並行して学ぶと遥かに効率が良いという話

 

 

大学に入ると必ず英語ともうひとつ、「第二外国語」を取らなければならない。

美大でもそうなのだからどの一般大でもそうなのだと思う。選択必修ってやつだ。

 

 

 

第二外国語って何でやんなきゃいけないんだ?

 

 

僕はこの「第二外国語」の意義がよくわからなかった。

せいぜい週に1回、90分授業を受けて話せるようになるものなのか?外国語って。

そもそも英語だってままならないのに...。しかも先輩にしても「結局超基本挨拶くらいしか覚えてないなぁ」とヘラヘラしている始末で、なんともお粗末だなぁと馬鹿にしていた節すらある。

 

 

僕は大学に入って第二外国語としてイタリア語を選択し、それなりに真剣に授業を受けた。宿題をこなし、覚えてこいと言われたところを覚えてきた。先生はちゃんとイタリア人の先生で、どういう人生を辿ると八王子の美術大学の語学の先生に就任するのか全くもって謎だったが、ほぼ必ず遅刻してくる先生で「あ、イタリア人ってマジで遅刻するんだ」という所にやけに感動したのを覚えている。

 

語学の学習法としては英語とほとんど同じだった。アルファベットの読み方を覚えて、基本的な挨拶を隣の人と練習して、教科書通りに文法を覚えて、小テストを受けた。

結論としては、喋れるようにはならなかったですが。

 

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今、僕は外国語を話したり学んだりするのが大好きだ。

それに気付いたのは大学一年生のときにスウェーデンから交換留学生の女の子が来たとき。

 

スウェーデン人っていうともう、凄いよ。色々と。北欧人ってなんだか「圧倒的に自分たちとは違う」感じがするんだ。

まずスゲーでかい。ノルウェイ人男性の平均身長が190cmって聞いたときは目眩がしたけど、その子も僕(176cm)より大きかった。で、肌がすごく白い。髪も金髪というよりは銀髪で、鼻もビシッと高くて、なんだか彫刻みたいな感じ。目は精巧なガラス細工をそっとはめ込んだみたいな蒼色で、本当に美しい。

それは男とか女とかじゃなくて、美術品みたいなかんじだった。

 

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英語なんて全然話せなかったけど、ほとんど無理矢理話しにいって、デザイン系の授業が被ってたりしたことも手伝ってとにかく一生懸命絡んだ。

 

 

話せないくせに無理して英語をチャレンジしてくる僕は相手からすれば相当鬱陶しいはずだったが、授業もとなりの席に座ってくれるようになって、まぁ伝わらなければ絵描けば伝わるし、なんとかやっていた。

 

たまに登校で電車が一緒だったりしたときはことさらお喋りした。お喋りっていうか、となりに僕が引っ付いていたというか。そういう日々の中で、「とつぜんスウェーデン語をスラッと話したらコイツびびるだろうな」という変な悪戯が頭に浮かんだ。

 

で、大学図書館スウェーデン語の教本を借りて、ほとんど一夜漬けみたいなテンションで必死に勉強した。(今思えばヒマな毎日だったのかもしれない。)あるいはスウェーデン語という珍しい言語を勉強している自分に酔っていたのかもしれない。

 

それである時電車が一緒になってスウェーデン語を試した。

 

そしたら相手も喜んでくれて、いつもより会話が弾んだのだ。電車の中で英語とスウェーデン語をまぜこぜにして話す二人はさぞかし奇妙に見えたはずだが、「電車でたまにいる外国人と気さくに話してる恰好良い日本人」の真似事をして、要するに酔っていたのだ。自分に。

 

 

で、フラれた。

 

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なんでやねん

 

 

好きでもない、っていうか告白してない人にフラれたのは後にも先にもこれっきりだ。

たしかスウェーデン語での会話で、こんな感じの会話だった。

 

「今どこで住んでるの?」

 

「八王子に住んでて、そこから通ってる。」

 

「そっかー。一人暮らし?」←ここがマズかった!

 

「...」

 

「...」

 

「ごめんなさい。スウェーデンに彼氏がいるの。」

 

 

「ん"??!」なんだなんだヤベーヤベーなんだこれミスった!!

と思った。焦りまくった。そのときはよくわからず、「ん、ああハイハイオッケー☆」

と曖昧に回避したがそのあとはお互いちょっとよそよそしくなって超悲しかった。

 

「というか、そういう目的で絡んだわけじゃないし...。」という調子で結構傷ついたのは覚えている。でもそうなんだよね。あれだけ一生懸命絡んでればそう思われても仕方ないかもしれない。それから今まで一度もスウェーデン語は使わなくて、言葉も忘れてしまった。

 

 

 

でも外国語を頑張って、外人ととにかく話す面白さみたいなのは覚えて、3年生のときには我が家にアメリカ人のホームステイを招いたり、その翌年には3週間シアトルにホームステイしたり、それなりに努力はしていた。のだ。

 

 

シアトルから帰って、色んな理由があってドイツ語を勉強し始めて、これは少しは話せるようになった。

僕は辞書オタクなので、ドイツ語を学ぶにしてもまず独語辞典をバイト先の後輩から譲ってもらって、そこに書いてある単語をひたすら覚えて、例文を繰り返し読んで書いた。

もう、この作業が楽しくて仕方がない。

 

 

おまけでつい先日並行してフランス語も始めた。馬鹿だと言って良い。 

 

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ただ。

 

 

ひとつ言っておきたいのは、

語学は2つ以上並行して学ぶと遥かに効率が良いということだ。

 

 

 

 

 

例えばドイツ語を勉強するとして、もちろんドイツ単語を地道に覚えていくわけだけど、意外と共通の言葉もあったりして決して一から覚えなきゃいけないわけじゃない。

 

 

 

例えば「国際的な・万国の・インターナショナル」を意味する"international"だけど、

これはドイツ語でも"international"と表記する。読み方は"インターナツィオーナル"と読む。おいおいそのままかよって思うけど、ドイツ語特有の"そのまま読み"は日本人だと結構助かる。

 

他にも「父=father=Vater」、「家族=family=Familie」、「夏=summer=Sommer」

という風に、覚えやすい単語は覚えやすい。そして「日=英=独」の3つで繋がれた単語の記憶は強力で、なかなか忘れにくい。これが関連づけ暗記の長所だと言える。

 

僕は、ひょっとしたら出来ないかもしれないけど「日=英=仏=独=伊」みたいに複数の言語を絡み合わせるように勉強したいと思っている。あくまで理想として。

 

 

今日は特別なことがあった。

友人宅にホームステイでスイス人が来ていて、2時間近くずっと喋ることが出来た。

僕には先生がいないし、教本もほとんど辞書に頼り切りなのでこういう機会は逃すわけにはいかないのだ。

 

 

基本は全部英語で、時折フランス語やイタリア語を混ぜながら。超楽しかった。

次会う時はスペイン語もぶちかましてやろうと思っている。

 

 

別れ際に「Grazie mille,Arrivederci!!」(アリヴェデールチ!)が言えたときは

「や、役立った.....!!」と鳥肌ものだった。

 

 

相手の言語を少しでも話せるっていうのは強い。フランス語が話せなくても、ちょっとだけ「Comment allez vous??」とひと言かけるだけで、「こいつ自分に興味持ってるんだな」と思って心を開いてくれる。あなたが単身海外に渡った先で、「お元気ですか?」とかたどたどしく言われたらふっと安心するんじゃないだろうか。

 

 

 

僕は4月から様々な国籍の人間が働く会社に入社する。同僚にはフランス人と台湾人がいて、先輩にはドイツ人もいる。アメリカ支部のエージェントには昨年シアトルに行ったときに挨拶してきた。働くのがすごく、楽しみだ。

 

もっと喋りたい。色んな言葉で色んな事を。どこから来た?仕事は?将来どんなことがしたい?英語で、ドイツ語で、フランス語で、広東語でもタガログ語でも良い。もっともっと喋っていたい。そのためには勉強しなくては。

勉強するのが楽しい。今の姿を、昔の自分に見せてあげたいと思った。