襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

大学生活は終始闇雲だったし、今だって闇雲だ

 

 

僕はデザイナーになりたかった。

 

 

 

でも何かをつくりたかったわけじゃなくて、何かを生み出したかった。

手を洗ったあとにどうやって手を拭くのか。

僕は良質なタオルをつくるでも、使いやすいタオル掛けをつくりたいわけでもなくて、

手を乾燥させる機械を発案するような人になりたい。

「これなら不衛生なタオルを交換する必要もないし、タオルを盗まれる心配もないですよ!」って高らかに言いたい。結果として客の手は乾くのだと。

 

 

常にクライアントも思いつかないないようなアッと驚くような手法が必ずあると思っている。それはきっとクライアントの想像の外にあるもので、その外にあるものを見つけ出して、提案したい。

 

奇をてらったり、わざと変なことをしているように見えるかもしれないけど、そうじゃなくて、僕の目指しているのは"今此処にない感覚"をつくりだすことだ。僕の目指す道はそういう道だ。

 

 

卒業制作も終って、明日で卒業制作展が終ってしまう。何もかも終わりなのだ。

もう仲間と模型をつくったり、デザインについてアレコレ言いながらコンピューター室に向かうこともないし、机を並べて授業も受けることもない。たまらなく寂しい。

 

 

 

16年ぶりに学生を辞める。

 

 

小学生のときランドセルを初めて背負ってから、机に座って授業を受けてきた。

とうとうそれも終わりだ。

 

 

 

 

自分で金を稼いで、自分で生きていく。

最高にわくわくする。これからどんな人と出会えるだろう。社会に参加して同僚や先輩と何を作っていけるだろう。今からたまらなく楽しみだ。

 

大学生活は闇雲だった。自分の大学の選択・学科の選択に今でも自信が持てない。

模型だって結局つくれるようにはならなかったし、自分の卒制作品も言いたいことが全部言えたとは思えない。

 

明日は作品のプレゼンテーションがあるけれど、はっきり言って自信がない。僕はこれまで恥ずかしいほど自信を持ってプレゼンに臨んできた。僕の言ってる事が理解出来なければそれは他人のせいだと本気で思っていたし、だからこそ堂々とプレゼンができた。

 

でも今回は少し違う。自分で課題を設定して、自分で一からつくった作品。ひと言でいってしまえば独りよがりだ。怖い。どれだけ失敗しても僕は恥ずかしくないし、理解されなくても構わないやという良い意味での開き直りは持ってる。

ただ自分に失望するのが怖いのだ。プレゼンをして、理解されずに、頭をかしげられて、「じゃあおれって何してたんだろう」って自分に刃を突きつけられるのが怖い。

 

 

明日は最後の日だ。

いい気持ちのする一日ではないかもしれない。でもそれは僕にとって必要なステップなのだと思う。大学では多くのことを学んだ。成功も失敗もした。その比率は20:80だったとしても、その結果から目は逸らさない。

 

 

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今年からデザイナーになる。

きっと沢山失敗して、その度ちょっとだけ強くなる。いつか大学に行った日々が間違いではなかったと証明するためにも、いい一年にしよう。

 

 

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