襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

なぜデザイナーは私服でいいのか

 

小学生、中学生の頃は、将来「こうなりたい!」っていうのはあんまり無くて、ただ漠然と「おれはネクタイを締めて満員電車に乗る人生はごめんだぜ!」に思っていた。

 

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じゃあネクタイ締めない人生って何なの、っていう当然の考えにステップアップしなかったのが何とも浅はかな僕らしいと思うけれど、何はともあれ僕はデザイナーになり、満員電車には乗っているがネクタイは締めていない。そういう人生を歩むようである。

 

 

 

ネクタイを締めない職業って何があるだろう?八百屋さん。大工。寿司屋。棋士。力士。保育士......そしてデザイナー。

 

デザイナーは限りなく「サラリーマン」に近い感じでありながらネクタイを締めない。完全に後付けになるけどカッチョイイと思う。

 

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じゃあどうしてデザイナーってネクタイしなくていいの?私服なの?

社会人だろ?ちゃんとした格好しろよ!

 

 

...と言われれば、うーん確かに。

そういうわけで、「なぜデザイナーは私服が許されるのか」について言及してみたいと思う。

 

 

①営業と間違えられると面倒だから

 

ひとつこれは正解だろうな、と思ったのはこれ。クライアントとデザイナーが会話していて、もしネクタイをしていたら営業と間違えられてしまう。それで見積もりの話やら具体的な進行について話出されたら時間の無駄になるし、相手に失礼になってしまう。「あ、自分営業じゃないんで。絵しか書けないんで!!」という意思表示としてネクタイを締めていないのである。

 

 

②汚れるから

 

パッケージのサンプルをつくったり着色したり、立体の人ならテストで簡単な塗装くらいはするかもしれない。とにかく糊やハサミや塗料を使う仕事なので、スーツを着ていたら何着あっても足りないだろう。

 

 

③そうでなくとも引きこもりだから

 

基本的にサラリーマンとしてのデザイナーであれば基本的に外出はしない。ずーーーーーーーっと会社でチコチコチコチコとパソコンをいじっている為ネクタイを見せる相手も居なければ礼儀を払う他人が身の回りにいないのだ。ただ「自宅じゃない」だけ。仕事してるけど服は家のままでいーや、という感覚なのだ。

 

 

 

④ネクタイしなければ勝ち組という考えが根源にあるから

 

20〜30年前の(今はそうではない)芸大は、就職するだけで「アイツは社会に魂売ったんだ」と後ろ指さされるような空気があった。デザイナーというとやはり美術系の学校を出ている人が多い訳で、やっぱり自分のファッションにこだわりがあったり、「あんな黒いスーツなんてだせーぜ!」という考えの人が多いのかもしれない。

 

ちなみに僕には現在そういう考えはない。何なら中高と私立で制服だったからネクタイに抵抗がなかったし、パリっとしたスーツに質の良いネクタイを締めるのには未だに憧れがある。

 

 

⑤デザイナーらしい格好が信用を生むから

 

これが一番の理由だと思う。デザイナーに仕事を依頼したときに、ネクタイをした営業っぽい人が来ると「本当にこの人が良いデザインをしてくれるのだろうか?」と不安に思ってしまう。

それよりは流行の髪型でオシャレ眼鏡とかして、すっきりとしたこなれた私服を着た人が出てきたほうが「そうそう!」と思う。

だってさ、美容院行ってスーツの美容師が出てきたら不安に思うだろう?それよりはダメージジーンズに白ベースのプリントTシャツとか着てくれていたほうがずっと安心できるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

他にも色々あったけど忘れちゃった。また機会があったら書こうと思う。それにしてもデザイナーという職業になるにはリクルートスーツに身を包んで就職活動しなければならないあたり皮肉というかパラドックスというか...。

 

 

 

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