襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

僕を構成する10冊の本

 

今までどれだけの本を読んできただろう?

1000冊は読んでいないと思うけど、500冊は読んだと思う。でもその数字にどれだけの意味があるだろう?読むだけで何の意味もない本ならまだしも、人の心に害を与えていく本だってある。だから数字はあてにならない。大切なのはどれだけ"良い本"に出会えたかだと思う。

 

 

それは小説でも自己啓発本でも雑誌でも新聞でも取扱説明書でも何でも良い。とにかく自分を構成する上質の本に巡り合うことは本当に尊いことだと僕は思う。

僕はまだ若者だけれど、でもだからこそこれまでの二十数年間読んできた本の中で、「これこそが僕を構成する本だ」といえる本が一体何冊あるだろうと思って本棚を漁り、過去の読書記録を調べ、日記を読み返した。

 

 

そこで10冊の本が挙げられたのでここで紹介したいと思う。

 

ここで重要なのは、僕は「これを読め」と言ってるわけではなくて、あくまで僕というひとつの「結果」に対しての原因としてこの10冊を提示するわけだ。

さらに言えばこの本たちを読んだからといって僕のことがまるっと理解できちゃうかというとそうでもない。雨が降るから傘をさすからといって傘をさしても雨が降らないのと同じことだ。

 

 

 

10年後にはきっとこの文章を読みながら(ブログが残っていればの話だが)「若いなー」と笑っているかもしれない。いや、笑ってくれなきゃ困る。10年後にはきっと全く違う10冊が並んでいるのだ。そして、出来ればその中に1冊や2冊のこの本が残っていたらと思う。そうだったらきっと楽しい気持ちになれるから。

 

じゃあ早速その10冊を紹介したいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新明解国語辞典

 

 

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いきなり一冊目からガッカリしたらごめんなさい。辞書です。

でも只の辞書じゃない。「新明解国語辞典」である。僕はこの辞書でいかに日本語が自由で、一定の形を持たないものなのかを知ったし、それ故に日本語を扱うことの楽しさを知ることが出来た。語彙はほとんどは辞書から教わった。今でもわからない言葉は必ず紙の辞書で調べている。辞書は楽しい。

会社には「国語辞典」と「新明解国語辞典第5版」が置いてあり、自宅には辞書が8冊ある。そのうちの3冊が「新明解国語辞典」で、3版(これが一番楽しい)5版(自宅用会社用で2冊)6版である。

 

 

 

 

 

新渡戸稲造「武士道」

 

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何度読み返したかわからない。冒頭の1行にこの本の全てが詰まっていると思う。

この本があってこそ僕は日本人であることに誇りを持っているし、自分の中にも武士道を持って生きたいと思い続けることが出来る。まさに僕の精神の一角を担っているに等しい一冊だ。

 

「武士道はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である。」

 

 

この後も素晴らしいことばが続くのだけれど、それは自分で読んで下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

沢木耕太郎深夜特急」(1〜6巻)

 

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高校時代、これを無二の親友から借りた時、むさぼるようにして読んだ。

1巻ずつ借りて「次貸して!」「また次貸して!」という具合だった。世界中を旅する日本人の手記なのだけれど、全て本当のことだし、当時ぼくはバックパッカーのようなものについて全く知識を持っていなかったので最高にワクワクしていた。

井の中の蛙が、ここが井の中であることを悟った気分だったのかもしれない。

 

世界はこんなに広いのか!

日本より不便で、治安が悪くとも、こんなにワクワクする世界が本当にあるのか。と居ても立ってもいられない気持ちになった。実際には居たしじっと立ってたんだけどね。

とにかくこの本を全部読んでからは「世界に飛び出したい!」という意識はとても強くなった。僕がインターナショナルな会社に就職することに決めたのもこの本のお陰かもしれない。

世界で活躍したいという強い原動力は間違いなくこの本のお陰だ。

 

 

 

 

 

 

 

小池龍之介「煩悩リセット稽古帖」

 

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「お坊さん四コマ漫画」書いてるっていうのが面白くて買っただけの一冊なんだけど、これがとんでもない本だった。漫画どころではなく内容に引き込まれ、他の小池龍之介の本も随分読んだ。仏教・仏の教えは長いし、様々な種類があるし、周波によって色々あるけれど、その根本である「仏道」は誰でも目指すことができる。南無南無しなさいとか、お賽銭投げなさいとか、座禅を組めとかそういうことじゃない。

108ある煩悩、その中でも怒り・迷い・嫉妬に惑わされるな!どうすればいつも平穏でいられるのか。そういうことが全部書いてある。

 

笑顔でいなさい。親切でいなさい。そんなことはわかっているけれど、どうしたらそれが出来るのかがちゃんと仏道に乗っ取って説明されているのはこの1冊しか知らない。

 

 

 

 

⑤聖書

 

 

 

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説明不要。人生のバイブル(笑)

読んでみると結構面白いし、多くの自己啓発本を読んできたけど、どれも「聖書に書いてある」である。

 

 

 

ノルウェイの森

 

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6年の間に通しで14回読んだ。

その間に(上)も(下)もぼろぼろで両方買い替えている。ここで語ると記事が50mくらいになってしまうのでそれは今度に譲るとしたい。

僕は人との喋り方を会話からではなく本から学んだ人間なので、時々「喋り方が変だ」「口語調じゃない」「本みたいな喋り方をする」と言われるけれど、それは半分当たっている。そして喋り方は「ノルウェイの森」の主人公にかなり似てしまった。

 

 

 

 

 

⑦フランクリン=コヴィー「7つの習慣」

 

 

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この7つの習慣を本当に毎日実践するのは簡単なことじゃないし、ある程度の訓練を積まなきゃいけないと思う。"7つの習慣"にはそれを補足するような関連本が何冊も出ていて、漫画で説明しているものもある(もしドラみたいなノリのもの)のだけれど、僕はそこから入ったクチだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

⑧2009年5月号「pen 吉岡徳仁とは、誰だ」

 

 

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2009年といえば僕は美大生ではなく、まだ高校生だったころだ。大量の鉛筆と絵の具をさげて美術予備校に通いながら僕はずっとこの雑誌を読んでいた。もう手に入らないのでぼろぼろだけれど、今でも大切に読んでいる。

読んだときの衝撃はまだ覚えている。「デザイナーがこんなことをしている!」という驚きだった。デザイナーといえば決められた予算・決められた期間でクライアントから言われた通りにモノを創造する人だと思っていたので、吉岡徳仁の仕事は衝撃だったし、強い憧れになった。

 

 

 

原研哉「日本のデザイン」

 

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原研哉の著書は8割くらい読んだと思う。一番好きなデザイナーをあげるとしたら一もなく二もなく「原研哉」と答えるだろう。僕は未だにどうしてこの人がこんなに知的な文章を書けるのかわからない(新聞のコラムも書く)のだけれど、これだけ知性を兼ね揃えたデザイナーっていうのは今まで知らなかったのだ。そして、大抵のデザイナーが口にする「世の中をよくするデザインが〜」とか「誰でも幸せになれる社会をデザインで〜」っていうのには聞き飽きていて、その中で原研哉が「日本が、世界を牽引する」っていうのはとにかく痺れたし、そのための具体的な案や、デザインがどう関わってくるのかっていうのが全て書いてある。

 

 

 

 

 

 

 

 

吉本ばなな「キッチン」

 

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単純にいち読者として「この作家すげえ!」と思った。こんなにテープレコーダーに声を吹き込んだみたいに文章を書けるのって気持ちがいいだろうなと思った。

この本には幸せの原則がある。少なくともぼくはそう認識している。何回読んだかは覚えていない。買って、人に貸して、買い直した。それを3回繰り返したのち僕は人に小説を貸すのを辞めた。読むなら自分で買って読め。

 

 

 

 

 

 

自分を構成する本として10冊が多いのか少ないのかはわからない。これが少しずつ入れ替わっていくのが自分でも楽しみだ。

 

 

 

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