襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

蚊は犬の血も吸うのか

 

日が暮れて、夏特有の夕闇が空を埋め尽くす頃、僕は犬を連れて散歩に出かけた。

元来夏のこの時間が大好物で、家でじっとしていることが出来ない。

 

僕の家の前はおびただしい数の蚊が飛び回っている。どうしてこれだけの蚊が自宅の前にマスコミみたいに待機しているのかわからない。どこかに巣窟があるのかもしれない。郵便受けに手紙が来ていないか確認しているうちに数カ所刺されてしまった。

 

 

そして僕は思ったのである。"蚊は、犬の血も吸うのか?"

「お前が吸われればいいんだよ」と試しに犬に言ってみると、犬は心外そうな顔をして

「恐れながら某、今日まで微力ながら上様の元でお供させて仕り、身に余る御扶持を賜りさうらえども、かようなお言葉を承る謂れは御座らん。」と言って機嫌を損ねてしまった。

考えてみれば、人は蚊を潰して報復するのだから、報復しそうもない犬の血を吸ったほうがいいのではないか?しかしそこで犬は続ける。「さらに申し上げれば、上様は某が蚊にさされぬと断言なされましたが、いやはや、それはご勝手な早とちりと言ふもの。某も蚊に刺されることなど幾度もありまして御座候。上様はそれをご存知で某にお申し付けなされたか?」

 

 

調べてみたら、どんな動物も蚊にくわれるみたい。そりゃそうだよね、蚊の方が人間より全然先輩なわけだしさ。犬も猫も刺されて痒がっているらしい。ごめんよ。

 

 

それで、犬の血も吸うし人の血も吸う、みたいな傍若無人な蚊の場合、犬の持っている病原菌を人間に移してしまったりするそう。かの大英雄アレキサンダーも蚊に刺されて死んじまった。聖おにいさんでイエスがいってた通り、旧約聖書の舞台になるような太古では現代日本と違って蚊はシャレにならない存在だったのかもね。

 

 

 

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蚊ってメスしか人の血しか吸わない(産卵で栄養が必要だから)っていうのは結構有名だけど、普段は血じゃなくて花の蜜とか吸ってるらしいよ。一生吸ってろ!

 

 

 

 

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