襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

新宿御苑再開

 

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蚊によるデング熱伝染防止のため新宿御苑は40日ものあいだ閉鎖されていたが、

本日10月17日をもって再開することになった。年間パスポートを持っている人は

40日間の期限延長が実施される。

 

10月の新宿御苑は最高だった。新品の透明な空気が御苑内に満ちていて、秋空の下雲ひとつなければ風もない。緑色の芝生に腰を降ろして団子を食べてお茶を飲めば、誰だって「生きてて良かった」と思うことができるはずだ。

 

新宿は地元でもなんでもないが、新宿御苑には子供の頃から何度も何度も連れていかれているので大人になった今気付けば自分でお金を払い、自力で来るようになってしまった。

 

 

僕は幼い頃から引っ越しを繰り返して来たので地元という地元を持たないが、とにかくどこに住んでいようが新宿御苑には足を運んだのでむしろ"地元"という感じがする。おかしいだろうか。

 

 

そんな新宿御苑だが、新宿門から徒歩300mくらいのところに「十月桜」という桜が咲いているのをご存知だろうか。僕は遠目からその木に花が咲いているのを見て、「あれはなんだ」と思った。桜は春だし、梅なら冬だ。キンモクセイでもギンモクセイでもないとして、これは何の花だろう?

 

果たしてそれは桜だった。僕はかなり動揺して、そして感動した。

10月に桜が見れるとは夢にも思っていなかったのだ。そして恥ずかしながら僕は十月桜なんていう桜が存在することすら知らなかったのだ。

 

十月桜の花弁は薄氷のように繊細な色をしていて、先端が気持ち程度に色づいていた。花自体はちらほらという咲き方をしていて、それが10月らしいというか、全体として雰囲気が儚かった。

 

その木の存在自体が、今年の夏が完全に死んでしまったこと、そして、桜とまた出会える春の季節はまだまだずっと先にあるということを啓示しているように思われて、僕はまた新宿御苑をひとつ好きになったのだった。

 

 

 

 

 

 

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