襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

孤独を楽しむということ

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ひとり旅に出ることになって、孤独について考える。

前述の通り、孤独はわりと得意分野だ。もちろん、いつまでもひとりぼっちは辛いけどさ。

 

東日本大震災があって、4月の終わりに僕はボランティアとして仙台へひとり向かった。仙台駅はまるで震災なんかなかったみたいに平然としていたけれど、やっぱり少し離れるとあちこち地割れがあるし、家が潰れていたり酷い有様だった。

ボランティアはそういう専用のセンターが大学に仮設されていて、そこに名前を登録する。それでチームを組まされて「今日は何丁目の何某さんの家の畳だし」っていうと、チームの中の誰かの車にみんなで乗り込んで働く。そんな毎日を過ごした。

 

東京の大学生が思いつきできただけだから、お金も大してもっていなくて毎日外で寝ていた。寒いぜー4月東北。草っ原の鉄塔の下でブルーシートにくるまってガタガタ震えながら寝た。そばには自衛隊の駐屯地があって、なんだか難民かなにかになったような気分だった。風呂なんか全く入らなかった。1週間くらい。それでずっとつなぎで働いてたわけだから汚かっただろうなー。当時は生きることと働くことしか考えてなかったから自分の身だしなみどころじゃなかった。

 

仕事もまあ、体力仕事だから目の前のことをこなすだけなんだけど、婆さんの家の撤去のときとか泥だらけの孫の算数ドリルとか出てきてさ。ほんとに精神的に参った。何もかも流されて、壊されたんだなって。

 

 

そんな中でボランティアの人たちと知り合ったりもしたけれど、基本的にはひとりだった。草っ原、鉄塔の下で目をつぶってたんだ。そのときに孤独を楽しんでたのは覚えている。

 

 

一人っ子は孤独に強い感じがする。子供の頃とかも兄弟がいないから自然とひとり遊びできるようになるわけだし。僕は長男なんだけど、下の妹が生まれてくるまで4年あったから、その間は一人っ子だった。この話は前にもしたと思うけど、上の子って下の子が生まれてくるまでは一人っ子なんだよな。それを経験してるんだ。

 

僕はそのひとりだった頃のことを実は覚えていて、なんかひとり遊びしてたのも覚えてるよ。空想にふけったり、絵を描いてお母さんに見せたり、レゴでお城をつくったりしてた。

 

そう考えると下の子は孤独は耐えられないんじゃないかなぁと思う。僕の妹は今度自動車教習でひとり合宿に2週間行ってくるけれど、絶望的な顔してたよ。人生でひとりでいた期間があまりに短いんだろうね。

 

僕なんかは1日の中でも何時間はひとりでいないと頭がおかしくなっちゃう。「頼む!ひとりにしてくれ!」みたいなね。贅沢な願望だこと。

 

 

 

 

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