襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

8日目:キーウエスト

7時起床。昨日と全く同じ朝食をとる。朝ご飯無料ってあんまり気にしてなかったけど、実際旅に出るとすごくありがたい。
前日の夜に朝食を調達したり、朝起きて朝ご飯をさがしにいく手間がなくなるからだ。


今日はキーウエストに行く。キーウエストってのはアメリカ本土最南端の島で、一本の道路で繋がってるからグレイハウンドバスを使って訪れることができる。
マイアミのグレイハウンドバススタンドは空港の隣にある。

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朝起きたらFacebookTwitterをざっと見るんだけど、新しい投稿に大学の同期がデザイナーとして新聞に取り上げられてるのを見た。それでなんというか、ショックを受けた。
ニッチな例えを出すとハチワンダイバー1巻で主人公がアキバの受け師に負けたあとの精神状態みたいな。


同級生が名をあげると複雑な気持ちになる。単純に「すごい!おめでとう!」って思うんだけど、自分に対する焦りや苛立ちを隠しきれない。人と比べても意味がないのは当たり前なんだけど、それで「しょうがない」って切り替えられるほど柔な気持ちでデザイナーを志したわけじゃないんだ。



ショックを受けたままビーチへ。
ホテルからビーチまで3分で行けるんだ。7時っていうとまだまだ暗い。
ビーチの砂は冷たくて、だだっ広くて、ほとんど人がいないからまるで砂漠を歩いてるみたいだった。


海の向こうが段々オレンジ色に輝いてきて、雲の稜線をピンク色に染めた。30分くらいそれを眺めているとオレンジがどんどん強くなって、僕の腕や足やシャツをオレンジ色に染め抜いた。目の前から徐々に朝がやってきて、夜が静かに後退していく。まさしく僕のいる場所が夜と朝の境目だった。

朝焼けは当然僕を慰めもせず、励ましもせず、啓示を与えるでもなく、でも確かにそれは本当に美しい光景だったんだ。


ホテルに戻って2時間眠った。
10時にホテルを出発して近くのバス停からバスに乗り込む。ところが、今日はぼーっとしていたのか違うショッピングモールについてしまった。


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余裕を持って出たので焦りはなかった。近くにメトロがあるのを確かめて中に入る。



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チケットはタッチ式。タクシーに乗らなければ安価でかなり動ける。


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メトロは日本の電車の次くらいに綺麗だった。グリーンラインとオレンジラインがあって途中で道が別れる。空港行きはオレンジライン。


途中で物乞いがやってきて

「食べるものがない、お金をくれ」
って言ってきた。
「じゃあクイズを出す。僕の出身国をあててくれ。ヒントはこれからしゃべる言語だ。」
って言ったら笑いながら乗ってきた。

以下日本語
「物乞いのわりに地下鉄乗ってるのって絶対矛盾してるし他にやりようあるから。」

「ええと……タイ?」

「Go ahead.」

物乞いは去っていった。

無事空港につき、グレイハウンドバススタンドへ。チケットは昨日買っておいたので難なくバスに乗り込む。ここから4時間かけてキーウエストを目指す。



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ルート1を進み続ける。



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この景色が延々と続く。綺麗だけど延々と続くんだ。




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四時間後キーウエストに到着。またノーヒートで放り出される。いつものようにペタペタ歩く。歩く他ない。



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キーウエストはマイアミよりさらに南国だった。なんというか雰囲気が。音が全くない。鳥すらいない。安宿もないから不良もいない。




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昼はバナナとストロベリーのスムージー。冷たくて美味しい。サービスだって追加してくれたけど要するに入りきらなかったんだな……




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ルート1の標識に抱きついて写真を撮るカップルを見かけた。道路は車がまばらに走る。シボレー、トヨタ、フォード、シボレー、トヨタ、フォード……





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キーウエストに泊まれるわけないから日帰り。グレイハウンドのドライバーもドン引きしてた。「えっお前かえんの?!」って。


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マイアミ空港についたのが22時過ぎ。見ての通りメトロバススタンドに人がいない……たまにバスが来たかと思えば検討外れの方向のバスばかり。しばらく見送ってたら本当に来なくなった。
22時のマイアミ。ここは空港の足元だから誰も来ないけどさすがにうろうろしたくないぞー。

タクシーなら50ドルでホテルに戻れる。ただそれをするならここで徹夜した方がましだ。あるいは来るかもわからないメトロバスを待つか……メトロバスは2ドルだからな……
頭のなかでパックマンのときみたいなゲームオーバーの文字がチカチカする。


それから50分待ってたらようやくインディアンクリーク行きのバスが来た。捨てる神あれば、だ。



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