襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

9日目:アムトラック



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今日はながいぞー。
7時起床。昨日と同じようにマイアミビーチへ。本当に美しい光景なんだけど写真だと1%しか伝わらない。


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ドライバナナとでも言うべきスナックとペリエレモン味と一緒に。ドライバナナをばりばり食べながら朝日を鑑賞してた。



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そしたら鳥が来た。



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20匹位に取り囲まれた。明らかに狙われている。映画「バード」を思い出して怖くなる。
こっちを横目に見ながら「そっちに興味ないですよー」って顔してるのが腹立つ。
そもそも鳥にとってのまっすぐ見るってのは横向きなんだよな。なんかずるい気がする。




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ちょっとぱちゃぱちゃしてから帰る。
ホテルに戻るとチャラチャラした男が三人くらい起きてて談笑していた。

「グッドモーニングってもうそんな時間じゃねえからwww」
「つかここWi-Fiつながんねえんだけどww」


日本語じゃん!こんなところに日本人が……しかも明らかに大学生……。それにしてもなかなか煩い。まだ寝てる人おんねん……
英語ならまだしも日本語って耳障りだな。内容がわかっちゃうっていうのが。日本人ならもっと日本人らしく慎ましく厳粛に粛々とだな……。



彼らまだ何にも悪いことしてないけど
「あ、日本人すか?w」って言われたから「what?」って聞き返したら焦って引き返していった。設定として僕はタイ人のつもりでした。彼らなにも悪くないけど!ごめんね。



聖パウロもドン引きの悪行をしてからホテルを出る。そろそろマイアミも終わりだな、と思った。午前中はダウンタウンをまわる。

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コールド・ストーン。



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NAVERが喜びそうなおしゃれなスタバ



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広すぎるゴルフ場




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ロゴがかわいいベーグル屋さんに入る。


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ターキー、ハム、レタス、トマト、アボガドのベーグル。美味しかったです。



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移動はとにかくバス。かなり慣れてあちこち行けるようになったけど一応行き先を運転手に言って確認してもらってる。


昼過ぎに近くのメトロからトライトレイル駅へ。



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ホームから見下ろした風景。嫌な予感しかしない。いわゆる世間がマイアミにもってるイメージはこういう町なんだと思う。あちこち落書きだらけ、閉店したガススタンド、廃墟と化したビル……。
僕でもわかる。ここはやばい。



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アムトラックへ。アムトラックっていうのはアメリカ大陸を縦横無尽に移動する長距離寝台列車。ここからNYへ一発で行ける。


こいつに乗ることが決まったんで詳しいタイムスケジュールなりを訊く。受付の人メチャクチャ親切だった。






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用を済ませてバススタンドへ戻る。
バスの様子がおかしい。エンジンがかかってないし行き先も表示されていない。近づいてみると運転手が運転席のハンドルに足をのせて休んでいる。

「なんだ、なんか用か」
「インディアンクリークに戻りたいんだけど」
「ああ、ルートLだな。そいつはしばらくこない。このバスはな、壊れちまったんだ。」
「それはひどい」
「お前アムトラックでどこから来たんだ」
「いや、後日ここから出るんだ。飛行機がNY発だからね。帰るのさ。ここへもNYから来たんだ。グレイハウンドで30時間かけて。それがハードすぎたからさ、アムトラックで帰るかなーって。」
「30時間か!ふははは。歪みねぇな。」

運転手も暇をもて余してるようでずっと話し込む。

「ははーん、お前はどこから来た」
「どこだと思う」
「ははーん……見たところ……チャイナかジャパンだな。どうだ。」
「すげえ、正解だよ」
「……ジャパンだ!」
「正解!すごいね」
「そして付け加えるなら……24歳ってとこだ」
「おしいね。23だ。」


運転手、釣り銭受けを漁る。
「馬鹿野郎が、カナダコインだ。こいつはお前にやる。」
「ありがとう。じゃあ代わりに……これをあげるよ。」
「日本円か!」
「そうだ。五円玉だ。お守りになる。交通事故からあんたを守る。あと日本の神社でそいつを使う。それ以外のコインはアウトだ。つまり、それほどのコインだ。」
「こりゃいい。ずっと持っとくよ。ありがとな。」と言って運転手は両手を合わせてから大切そうに5円玉をポケットにしまう。


「マイアミは好きか」
「好きだ。最高だね。NYは寒い。」
「そうか。おれも好きだ。ただな、この辺りの地域は気を付けろ。イカれたやつがおおい。夜中この辺はホームレスがうろついてな、ジャパニーズ、ちょうどお前みたいなのを狙ってるのさ。」
「あらまー。気を付けるよ。」
「バスに乗る客もろくなのがいない。煩いしな。金のことしか頭にねえんだ。ここの連中は。お前、神を信じるか」

僕は黙って胸元のネックレスを出す。

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ずっと付けているミラノ大聖堂のクロス。


すると運転手もおもむろに胸元からクロスを出した。クリスチャンだったのだ!
握手を交わす。


「お前、おれがいくつに見える?」
「えー難しいな」

運転手が指に唾をつけて髪を整え出す。

「いや遅いし!w」
「ダハハハ」
「50!」
「いい線だな。53だ。おれには息子がいてな。18になるんだがな……」

という具合に喋り続けた。バスが来ないからな。他にやることがない。Facebook見せあったり、なんで一人で旅してんだ、友達は誘わないのか、ガールフレンドはいないのか、なんで連れてこないんだ、とか。


それからバスが来て運転手と別れた。連絡先を交換した。Facebookのアカウントもね。
来たバスの運転手に「こいつな、おれの友達なんだ。インディアンクリークで降ろしてやってくれ。」と言ってくれた。

マイアミではじめて出来た友達は、53歳のアメリカ人運転手だった。



サブウェイで夕飯を食べてホテルへ。

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ホテルのラウンジにて
アムトラックでもらった時刻表と運転手にもらったパンフレットを見ながらニューヨークへ帰る計画を練る。

それを覗き込む男性がひとり。
「日本人ですか?」と訊かれ、「おお……日本人だ……」と口に出てしまった。  



彼も旅人で数週間かけてアメリカを旅しているという。ラウンジで1時間くらい話し込んだ。お互いの旅の話をしたり、ここ行った方がいいよっていう情報交換したり。

旅先で別の旅人に出会い語り笑い合う

というものが実現した。
今日は出会いの日だな。


マイアミはもう5日くらいいるので色々アドバイスすることが出来てよかった。マイアミはもう、かなり自信あるよ。





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