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襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

バイバイ国語辞典




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断捨離において本当に身を切るような思いをした物の中に(じゃあやらなきゃいいのに)11冊の国語辞典がある。


11冊も本棚にあると圧巻だ。
まるで大学教授の研究室の一角のようだけどすぐ隣に「富士山さんは思春期」が全巻あるから駄目ー。
なんで11冊もあるかといえば国語辞典が趣味として好きで、読書として読むからなんだけど、別に11種類持ってるわけじゃないんだ。



iTunesみたいに国語辞典もどんどんバージョン新しくなっていく。言葉は生き物だから廃れていくものもあるし新しく言葉が生まれることもある。1980年の国語辞典なんか今読んでも意味がずれてたりする。
僕は変態だからその違いを楽しむために同じタイトルで年代の違う辞書を複数冊持ってたりするわけだ。


お気に入りの辞書の中でも「新明解国語辞典」があるんだけど、
新明解国語辞典 第4版」
新明解国語辞典 第5版」
新明解国語辞典 第6版」
を持っていて、でも一番内容がキレキレなのが第3版だからいつか手に入れるぞ!って古本屋を回る日々、みたいなね。断捨離の対角線上にいるような生き方だよねぇ。

また、辞書なんてどれも同じでしょ、なんて言ってると痛い目に遭う。痛い目に遭わずぞ。おい、まじで言ってんだ表でろ。へらへらしてんじゃねーぞ。(こないだこれPepperくんに言われた)



出版社によって辞書は全く違う。ほんとに。

こっちには載ってるけどこっちには載ってないっていう問題じゃなくて、言ってることが全然違う。新聞と同じかもしれない。ビックニュースは絶対みんな載せるけど言ってること違うでしょ?で、思想によって偏りがあるわけだし。だから一冊の辞書だけで言葉を編むのってすごい危ないことなんだ。栄養が偏る。



でも11冊も必要ないから!
夢のシンプルライフを目指すために個人的棚卸しなるものを始めたことは前に書いたとおりだが、最終的には持ち物を123個にしたくて、そのためには倍の246まで減らさなきゃね、そのためには辞書が邪魔ぁぁぁ!というわけである。


断腸の思いでまずダブってる辞書は処分した死ぬかと思った。


で残ったのがこの三冊。
新明解国語辞典 第6版」
三省堂国語辞典 第7版」
明鏡国語辞典 第2版」

完璧なバランスだ…これぞ三位一体…僕はその完全さに震えた。




辞書はよく人に例えられる。
あ、ちょ、ここから面白いから最後まで読んで。



新明解は破天荒な熱血漢。
何をしでかすかわからない。一番一緒にいてワクワクする奴。(一番イカれてるとも言える。新明解国語辞典って調べるだけで面白い話が沢山出てくる。これが日本で一番売れてると言うんだからちょっとやばいんじゃないかと思っている。)ちょっと読むだけで明らかに私情がはみ出てる例文があったりして大丈夫からこれ…ってドキドキしちゃう。例文を読んでて面白いのは新明解国語辞典だけだと思う。



三省堂は流行の最先端を行くシティーボーイ。
ちょっとギャルっぽいところもあるけど、ほんとに流行や新しいものに敏感でいつも追いかけてる。だから「w」も「まじで」も「ツイート」も載ってる。
若者の言葉に強いからチャラく思われがちなんだけど本当はピュアで下ネタが嫌いなんだ。
「いや日本語としてあるんですよ?」っていう言葉でも「下ネタは日本語としてなかったことにする」主義なのだ。
かっこよくない?シティーボーイで読モでチャラそうなのに下ネタ大嫌いなんだよ?

だから三省堂には「前貼り」や「愛液」なんか当然載ってないし、「巨乳」すらも載ってない。まさしく「俺の辞書に 巨乳 はない!」である。三省堂は…一番イケメンだよ。






まぁ「ボイン」は載ってるんだけどね。




明鏡は真面目すぎる委員長。
まさに辞書の鏡だ。私情を挟むでも流行に流されるでもなく、所謂多くの人が思い描く辞書を体現している。真実を追求してひたすらに実直に言葉を探っていく。故に退屈なところもあるんだけど、こいつがいるからこそ他の二冊を安心して読むことが出来るのだ。






で今日、明鏡国語辞典を処分しました。だって辞書三冊もいらないし。
これで辞書が2冊になった。とても良かった。個人的棚卸しこれからもがんばります!




おしまい

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