襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

「していない」時間に着目する


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電車の広告を観ていたらLIXILのトイレのCMが流れてきた。「人が寝ている間に頭と体を整えるように」「LIXILのトイレは使われていない間にイオンを発生させて便器を除菌洗浄します。」ここで暗い個室の中で便器の中の菌が滅菌されていくCGが出てくる。

「トイレの可能性は 使われていない時間にあった」

とCMは締めくくられる。
僕はこの発想にかなりびっくりした。
より良いトイレを開発しようと考えるとき、普通は「どうしたら便利に使えるトイレになるか」「どんなトイレが快適に使えるか」について考える。ところがLIXILのトイレはあえて使われていない時間に着目したのだ。確かにトイレは使われている時間よりも使われていない時間の方がずっと長い。


具体的には一人暮らしの場合一日平均3回トイレに入り平均5分使用したとする。そうすると大体1日の中で99%はトイレが使われていない計算になる。

この99%に着目するというのはかなり画期的だと思った。つまり、「それ」について考えるときに「それ」を「してない」99%に着目したほうが建設的で、結果的に「それ」のために多くのことをできるのではないかというアイデアだ。


プロのスポーツ選手もフィールドで活躍する姿は華やかで輝かしいけれど、影の99%は地味なトレーニングをしているはずだ。その99%は出来れば省きたい無駄などではなくて、1%の試合のために必要な大切な99%なのだろう。これは試験にも就活にも言えることだ。



他の例を挙げると、普通の人は食事している時間よりもしていない時間のほうがずっと長い。
食事の時間を豊かにしたいと考えた時に、食事の仕方を工夫するのではなく、食事をしていない時間に運動したり、食卓を綺麗にしたり歯を磨いたり友人を誘ってみたりする。

恋人のために、恋人にどんな言葉をかけるか考えるのではなく勉強したりトレーニングに励んだりして自分を高める、など。


父がよく話した喩え話に「スキーと会社員」というのがある。その会社員は毎日スキーの日を心待ちにしていて仕事に身が入らない。いざスキーの日になるとまた仕事がやってくることを考えてしまってスキーを心から楽しめない。



仕事が99%、スキーが1%だとすれば、会社員が99%の時間にすべきなのはスキーのことをぼんやり思うことではなく、心置きなくスキーを楽しむために仕事をちゃんと片付けたり、当日風邪をひかないようにちゃんと栄養をとったり、スキー場付近の温泉を調べることだ。「していない」時間の過ごし方で「している」ことの質が変わってしまうとしたら99%に集中するべきだと思った。そんな朝の出勤時間のメモでした。







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