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襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

俺デザイナーだけど20年後はこの仕事ないかもね

今日の仕事抜粋

 

今日もせっせと図面を描いた。

僕はデザイナーだけど自分のつくったデザインの製図もするのでデザインを立ち上げながら設計図を同時に描いたりする。で、描きながら「これ強度的に破たんしてるやんけ」とか「これ限られた現場の時間でどうやって建てんねん、むりむりもっとここ簡単にしよ」とかあれこれ考えながらデザインのために設計図を直し、設計図のためにデザインをしている。そういうわけで僕は仕事的に100%華やかなデザインの仕事をしているわけではなく、半分は電卓片手に寸法と強度と素材選定の計算をしてるってわけだ。

今日書いたのは結構易しい案件で時間も余裕あるし「時間あるときにやっといて」って投げつけられた隙間案件なので今日半分くらい進めちまえと思って新規でCADを開いて作業を始めたわけだ。クライアントが教材を扱ってるところなのであまり派手な色遣いはせずに、形もなるべくゴテゴテせずに、すっきりとさせつつも安っぽくならないように気を付けた。空間デザインっていうのは引き算にはまると途端に病院みたいになるからな。気を付けないと。

 

こんなふうに仕事を捉えている

 

最近は独創性とか面白いデザインを!っていうよりも個人的流行として「決まった時間で」「正確な図面を描く」ことをテーマに仕事をしている。だからこないだの合同説明会イベントの全体装飾をやったときも突拍子もないデザインはなくて、代わりにクライアントが納得やすいわかりやすいコンセプトを通しつつ、図面がなるべくシンプルに済むように造作の形を簡素にした。(というとデザインの怠慢のように聞こえるが、デザインを複雑にして悲鳴をあげるのは現場の職人とバイトだ。彼らにも人件費は払われているわけで、デザインをやたらと複雑にするとデザイン費と現場費用で雪だるま式にコストが跳ね上がる。当然誰もそんなことは望んでないわけだ。)

具体的にどんな工夫をしているのかと言えば、案件に対してかける時間を決めて仕事に取り組んでいる。作業をはじめるときに腕時計のストップウォッチを起動して進める。その時間内に収まるようにデザインを決めていく。あまりに事務的で無味乾燥なものができそうだと思われるかもしれないけど、時間をかければいいものが出来るわけじゃない。いいデザインを出すのに必要なのは作業時間にうんうん唸って悩むことではなく(そんなことに何の価値もない)、仕事以外の時間にどれだけインプットをしているかだと思う。あとは作業中の集中力だ。集中力のためには時間を限らせなければならない。時間が有限だからこそ人は一生懸命ベストを尽くそうとするのではないか。残業が確定した日ってなーんかだらだら働いちゃうんだよね。

 

でもこの仕事って20年後あるの

 

オクスフォード大学が発表した研究によれば10年後にはアメリカの労働者の47%の仕事がAIやらロボットやらに取って代わられるらしい。やばいじゃん。新しい大統領も移民に仕事を取られるとかアメリカ国民の労働を取り戻すとか言ってるけど、それを実現するためにはAI開発とロボット開発を全部やめさせるべきだよ!

 

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まあぱっと見るにデザイナーは含まれていないけど、普通に考えて製図とかはロボットがやってくれるようになるかもね。まだすぐは無理かもしれないけど20年前は小学生が携帯電話のゲームにはまって50万円課金しちゃう現代なんて想像もつかなかったものな。空間デザインとしてイベント会場とか店舗のレイアウトを考えるのはどうだろうって思うんだけどいつかはなくなる気がするな。僕にしたって画家のように一瞬のひらめきからデザインしているわけではなくて、過去の記憶と経験則から情報をくみ上げて融合させて新しいカタチを提案しているにすぎず、そういうのはすでにAIがディープラーニングと称して囲碁で本領発揮してるからね。アルファ碁がやたら強いと話題になったけどアイツ人間でいう8000年くらいの囲碁の知識持ってるからやっぱり強いんだろうな。

 

じゃあどうしよっか

ってことなんだけど、やっぱり最後まで残るのは、というか需要として強そうなのは未来を切り開くような仕事だと思う。世界をもっとこうしようよ、もっとこうしたらいいねっていうのは人間にしか出来ないような気がするので、またそれは政治家だけが決めることじゃなくて例えば僕がデザイナーとしてそういう分野にかかわるのだとすればトレンドを作る側にまわるのも一つだと思うし、環境デザインをビジネスにつなげていくのも立派な未来を切り開く仕事だと思う。

ただ来た仕事を捌くような仕事は20年後には確かになくなっているだろう。今はせいぜい「次の仕事」をもっと広い視野でとらえて、「そのとき」がきたときにジャンプできるように精いっぱいしゃがむだけだ。

 

 

おしまい

 

 

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