襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

傘を持ち出すと嘘つきになる明日の為に

 

朝は晴れていたのに夕方以降になってどっと雨が降ることが最近あって。

会社に置き傘をしていないので会社の傘(社員が傘を忘れたときように、好きな時に持ち出していいレンタル傘)をさして帰った。

 

するとどうだ。

僕の部屋に返さないといけない傘が発生してしまった。

 

 

顕れるイデア

 

それで僕は明日、雨が降っていようが降っていまいが傘を持って家を出るハメになった。これは割としんどい。片手が塞がるとか、荷物になるとかはまぁ我慢できるとして、一言で言うなら「世間に申し訳ない」のだ。

 

あなたが晴れた日に、傘を持った人を見かけたらどう思うだろうか。

十中八九、「えっ今日雨降るの?!」と思うだろう。「ああ、あの人は会社の置き傘を持ち出してしまったので、晴れていて雨がふる予定なんてちっともないけれども仕方がなく傘を持ち出しているのだな」とは思うまい。

僕は好むと好まざるとに関わらず、いたずらに、between家to会社の人々に喧伝して回るということをやらざるを得なくなってしまったのだ。

 

 

遷ろうメタファー編

 

これは嘘つきである。

僕は嘘をつきたくはないが、嘘つきになってしまう。

雨が降らないのに、降ると喧伝しているわけだから。実際、嘘つきって言うと確実に故意に悪意を持ってして嘘をつく人間のことをさすようなニュアンスがあるけれど実際には僕のように悪意なくとも嘘をつくことがある。「いやー今日は雨が降るよね」なんて大声で会話するよりも、傘を持ち歩いている方がよっぽど信ぴょう性があるではないか。ああ僕はなんてことをしようとしているんだー。そんなことを考えるたびに気が滅入ってしまう。

 

できるならこの傘を何かしらのケースに(ゴルフバックか何かに)梱包して、見えないようにして運送したいものだけれどそれだけの手間をかけるなら嘘つきになった方がましだ。あるいは、本当に夕方に雨が降るかもしれない日を選んで傘を持ち出すのであれば嘘つきにならずに済む。むしろ、雨が降るのだとあらかじめ予報して、警告して歩き回っている僕に感謝して欲しいくらいだ。冗談だけど。

 

斯くなる上は、明日傘を持ち出す時に傘に「今日雨が降るわけではないです」と書かれたメッセージを貼り付けて置くと言うのはどうだろう。「置き傘を返しに行くだけです。あしらかず」とか。

 

ふん、馬鹿馬鹿しい。嘘つきで結構さ。

明日、電車で傘を持った若者を見かけても信じないでください。

明日の予報は、晴れです。

 

 

 

全然関係ないけど、村上春樹の新刊をまだ読んでいないのでそろそろよみたいです。 

 

 

 

 

おしまい