襟を立てた少年

生きるのが楽しくて楽しくて仕方がない人へ

【ベトナムバックパック2日目②】フーコック島へ

 

 

空港からちょっと歩いたところでそうしてぐずぐずしていると

ブルーの制服を来たオッチャンが話しかけて来た。バイクバイク、と話しかけてくる。

 

 

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ちなみにこんなところでぐずぐずしてました。 

 

 

バイクか....タクシーより安そうだな。

いくらだと聞くとにゃむにゃむと返す。このやり取りはもう慣れました。それからオッチャンがスマホジェスチャーをしてくる。

僕はスマホを取り出して目的地への地図を表示させてオッチャンに寄越した。

 

 

 

 

 

 

 

オッチャンはしばらくそれを眺めてから「あーここは、、、この辺はわからない、、でもない、、、かも?」みたいな雰囲気だ。なんでわかんないのよーーーしかも結構一本道だぞこの地図ーー!

 

 

 

 

 

「でもこの辺りでいいってことやろ。大丈夫大丈夫」みたいなことを頷きながら僕を促す。

とにかく値段次第である。するとオッチャンはスマホを取り出して電卓アプリを起動する。

待ち受けは3歳くらいの子供だった。ああ子供のために頑張ってるんだなぁと勝手に解釈する。以降彼をトッツァンと呼ぶことにする。ほどなくしてトッツァンが電卓を見せる。60000ドンだという。300円かぁ。高い気がするなぁ。ただこいつを断るとタクシー確定なんだよなぁ。

 

 

 

 

 

オーケー、ただそれ以上は絶対に出さないからね。ノーチップ、オーケー?と念押しする。

 

トッツァンがバイクのところに案内しながら

ユードライブ?ときいてくる?ホァ?これレンタルバイクなの?

そうきくとにゃむにゃむ言う。わかんないなー。

 

 

 

アイドライブ?ユー!プリーズユードライブ!

と必死に話すと「いや俺が運転するのは当たり前だろ」という顔をしてイエスという。

どうやら僕にバイク経験があったのかを聞きたかったらしい。

 

バイクの駐輪所に着く。

 

 

 

 

 

すると別のオッチャンがいて、彼にもう一度スマホを見せろといってくる。

 

 

 

 

お前が運転するんちゃうんかい!

 

 

 

 

 

で結局スマホを見せて道順を説明する。

トッツァンが「大丈夫大丈夫、ほらいつもの道をぐーーーっといって曲がってひょいだよ。簡単だから言ってこい」 みたいなことを別のオッチャンにベトナム語で話している、ような気がする。

 

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別のオッチャン(以降オヤジと呼ぶ)もスマホを取り出して道順を確認する。

待ち受けはベトナム水着ギャルだった。なんやねん!別にいいけど!

 

3人でスマホを持ってやり取りしててなんか新歓後の居酒屋前の大学生みたいな気分だ。どうして僕はベトナムの辺境で見知らぬベトナム人おっさんとこんなことをしているのだろう?とだんだん笑えて来た。こうなったらバイクで行くしかないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

オヤジがまあ頑張るだけ頑張ってみますよ。みたいなことをトッツァンに話した。ような気がする。

オヤジがヘルメットを僕によこす。僕はそれをかぶる。オヤジもかぶる。

 

オヤジがホンダのバイクにまたがる。僕は後ろに乗り、慣れないながら足をかけるところにかける。ちなみに僕は生まれてからバイクというものに乗ったことがない。

どこにつかまればいいのかわからず、肩につかまっていいですか?といってから肩につかまる。しかし英語は通じまい。

 

それからバイク発進。あーーーーけっこう怖いなーー。

そんないスピード出さなくてもいいからねってベトナム語でなんていうんだろうな。

そもそもこのスピードでは肩から手を離せないので道順の確認ができない。

 

サイゴンに比べれば可愛いものだが、ここでもバイクの交通量はそれなりにある。

クラクションを鳴らし鳴らされ、ぐんぐんスピードをあげていく。

オヤジがストレッチするように少し肩をすぼめる。

どうやら僕はものすごい力でオヤジの肩を掴んでいたらしい。ごめんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ほどなくして繁華街みたいな賑やかな通りについた。

この辺でいい?みたいなことを言われて降ろしてもらう。金額は言われた通りだったので良かった。

良心的だった。

 

 

 

 

よし、まあ近くなんだろうし近くなんだろうしスマホで地図見ながらホテルを目指しますか。

と思って地図を起動するとんんんんんんんーーーーー???

 

 

 

 

 

 

 

結構すぎてるね!3.5km行き過ぎちゃってるよこれ!

 

 

 

 

まあ確認しなかった自分が悪いので仕方なくそこから徒歩で来た道を歩く。

歩いていると結構僕は目立つ。極端にいうと熱海にフランス人がいるくらいは目立つ。当たり前だ。今は6時を過ぎていて、旅行者はみんなホテルで一休みしているかバーで飲んでいるのだ。そんな中で大きなリュックを背負った黄色人種がふらふらしてたら目立つに決まっているのだ。

 

 

 

 

 

 

道路沿いをひたすら歩くのだが道が悪い。

ゴミがたくさん落ちているし、道が割れていたりぼこぼこしてたりする。歩いているうちに夜がやってくる。目に見えて辺りが暗くなっていく。

街灯がないから完全に暗くなるときついな。

 

 

 

 

1kmくらい歩いたところでタクシーの人と談笑してた保安官的な人に呼び止められる。

にゃむにゃむ。とベトナム語

 

「お前こんなこれから暗くなるって時に何しとんの?」

というようなことを聞かれた。ような気がする。

 

 

 

これからホテルに行くと英語で伝えるとどこだと聞いてくる。

またスマホで説明する。保安官もこのホテルはわからないが道はわかるらしい。

っていうかおれが泊まるホテル大丈夫か.....。

 

 

 

 

 

 

保安官がタクシー運転手に「おいこいつ送ったれや」というようなことを言う。

「えーいやー勘弁してくださいよ旦那ーおれだってここわかんないっすよぉ」と明らかに乗り気ではない。でにゃむにゃむ押し問答があった末にタクシー運転手が折れて乗せてもらうことになった。

料金はいくらだときくと運転手はドアについている基本料金をコンコンと叩く。

 

 

 

 

助手席に乗って出発。あっ結局タクシー乗ってるやんけ。

 

 

 

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外は完全に暗くなった。乗せてもらって正解だったかもしれない。

結局近いっぽいところで降ろしてもらうが、実際の行き先は車が入れない小道の先にある。

10000万ドン払ったら釣りが返ってこなかった。ほらこれだからタクシーは。

 

 

 

 

 

 

 

 ぼったくりタクシーを後にして、

そこから地元の子供とかを頼りながら浜辺へ出る。

浜辺に来たらこっちのものだ。宿は浜辺にあるので愚直に歩き続ければ必ず着くはず。

 

 

 

 

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19時。とにかく辺りは真っ暗で波のザーンザーンという音だけが辺りに響いている。

この辺りのはずなんだけどなぁ。すると暗闇に座る男の影が。またさっきのとは違う保安官であった。保安官は売り子とは違うので、無視したり追い払うと不審者だと思われて連行されるかもしれない。いや知らんけど。道に迷ってると伝える。そうすると彼は道案内すべく口を開いた。

にゃむにゃむにゃむ。にゃむだー!

 

ベトナム語わからん.......。彼のジェスチャーからすると向こうに見えるあかりを越えて左に曲がると着くらしい。そしてその情報もまた間違っていた。ベトナム人って本当に親切な人たちなんだけど道を正確に教えてくれないところがある。わからないのに見栄を張っているのか、説明がざっくりしすぎているのかわからないが言われた通りに動いて到着した試しがない。

 

 

 

 

 

 

 

別のレストランの人に聞いて漸く到着しました。

 

 

宿に着いたのは19:30。受付の女性が微笑んでウェルカムと言ってくれた。ベトナム女性はいつでもどこでも美しい。

 

ここにくるまでに昼からバス、飛行機、バイク、タクシー、徒歩ではるばる来ましたよ。

 

 

 

 

受付の女性は非常に親切で拙い英語も話してくれた。

予約していた1泊800円のドミトリーを案内してもらう。先に寝てる人とかいるかもなー。

まあリゾート地だし欧米人多そう。英語で話せる人いたらいいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ほ......?

 

あ、これおれ1人、、、ですか?

と言うと受付の人は苦笑してイエスと言った。

いやあ、なんと言うか、ドミトリーって、安く済ませるって言う以上に旅の寂しさを埋めるためにツーリスト同士一期一会で集まって語らったりするのが楽しいって言うのが大きいんだよね。

確かにこの広い空間を独り占めできるのはとてもラッキーでお得だが....結構怖いぞここ。。。

 

爽やかな木陰のバンガローも夜になれば鬱蒼としたジャングルの掘っ建て小屋である。

それではおやすみなさいといって受付嬢がはける。

 

 

 

とりあえず熱帯地域で暑い。もあっとしている。

身体中から汗が吹き出ていて、シャツが胸と腹にべったりとまとわりついて気持ち悪い。

エアコンは故障していてつかない。扇風機はかろうじてついた。熱海の安宿にあるような古いタイプの扇風機だ。うーむなかなかハードなところを引き当ててしまったかも?

 

 

おやすみなさいと言われてもまだ19:30である。

ここもなんか無人の二段ベッドが6個もあって怖いし、ちょっとご飯でも食べに行こう。

そう思って荷物をロッカーに入れて鍵をかけ、また浜辺に出た。浜辺までは徒歩30秒だった。

 

 

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全然撮れてないけど浜辺にはビーチレストラン&バー?みたいなのがやってて、クラブミュージックみたいなのがかかっててイケイケだった。お客もそれなりに入っていて、近隣のホテルに宿泊しているバカンス中の白人達だった。

 

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そういうのを眺めながら333ビールを飲んだ。333ビールはサイゴンビールと並んでベトナムの特産ビールだ。すごいさらっとしていて飲みやすいが、裏を返すとちょっと薄い。僕はかなり好きだけどね。

 

 

 

 

 

白人の彼らには僕はベトナム人に見えるのだろうと思う。

昨日一緒になったパリジャンヌは熟考の末僕をカンボジア人だと言ってみせた。マイアミではタイ人だと言われ、マンハッタンではニーハオニーハオと声をかけられた。

 

でもそれはお互い様で、僕にしてもフランス人とイタリア人とイギリス人とドイツ人を見分ける自信はない。特徴の手がかりもない。全くわからない。つまりはそういうことなのだろう。

 

そして同様に、ベトナム人のほとんどは僕のことを日本人だと見抜いた。これはびっくりした。

僕の見た目がベトナム人とは違うにせよ、韓国人や中国人と区別できるというのはすごいと思った。

 

 

 

 

 

 

 

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そんなことを考えているうちにシーフードパスタが来た。シーフードって便利な言葉だなと思う。

エビやイカやタコが入ったよくあるシーフードパスタである。巨大なパクチーがどっさり乗ってるのを除けば笑

日本にいるときはパクチーって強すぎて苦手だったけどこっちに来てあまりに何にでも乗ってるのでなれちゃったよ笑 の歳で苦手な食べ物が減ってお兄さん嬉しいです。

ちんsみにシーフードパスタはビールによく合って美味しかったです。

 

 

このあとサイゴンビールを中瓶で頼んで真っ黒な夜の海を眺めながら酒を飲んだ。

白人達はカップルと家族連れが多かった。というかその組み合わせしかなかった。

レストランの中央に船の舵の模型があって、ジャック・スパロウがやるみたいにくるくる回すことができた。白人の7歳くらいの長男が夢中になってそれを回転させていて、交代してもらえない妹らしき幼女が横で大泣きしていた。そこから離れたところではラルフローレンのCMに出て来そうな美男美女がランプを眺めながら談笑している。どんな話をしているんだろう。というか、なぜフーコック島に来たんだろう?こんな英語も通じないような東南アジアの辺境に。最後の楽園だから?海が綺麗だから??

 

 

 

 

 

 

 レストランを後にして宿に戻る。戻る途中にまた缶ビールを買って飲み干す。

とにかく酔っ払って寝るしかない。寝て仕舞えば環境がどうあれこっちのもんだ。

 

 

酔っ払って若干ふらつきながら宿のベッドに横たわる。暑い...。

とにかくむしむししている。かける為の大きなタオルが足元に綺麗に畳んである。

蚊に刺されるのが怖いので暑いけどこれをかけて寝るか。

 

 

広げようと手に取ると無数の蜘蛛がそこに生息していた。

蜘蛛に苦手意識がなく、むしろ小さいやつは好きですらある僕でもさすがにヒッという音を出してしまった。すごいなこのかけ布団!蜘蛛のお家になってる!蜘蛛は蜘蛛らしく自分で巣を張りなよ!自立しろーーーー!!!

 

 

 

結局冷房のない密室で寝るのは無理だという結論に達した。扇風機も頑張ってはいるが、こちらに直接当たらない限りただ熱気をかき回しているにすぎない。

僕は外で寝ることにした。宿の前にはハンモックがあったはずだ。ハンモックは好きだ。

ハンモックに乗って目を閉じる。まだ夜風があって少し快適だ。しかし蚊が多い。

耳元ですごい鳴ってる。姿は見えないんだけど.....。眠れないまま30分が経過した。

 

 

 

 

 

 

 

時計を見ると11時だ。夜明けまであと7時間もあるのか....。

早速肘を刺された。くっそーマラリアにかかったらどうしてくれるんだ。眠れるまでKindleを読むことにするが読書が捗るばかりでちっとも眠くならない。

 

結局そのうちまたベッドに戻って気づいたら眠っていた。

 

 

 

 

 

こうして僕はフーコック島での安宿一泊を生き抜いたのである。

 

 

 

おしまい