襟を立てた少年

まだ間に合う 世界は素晴らしい

炭酸水が好き

 

深夜にのそのそと家を出て近所の100円ローソンへ向こう。

ローソンで108円の1リットル炭酸水を買って店の前で一口飲む。

炭酸がざわざわと音を立てて喉を通り過ぎていくのが心地良い。

 

味のしないただの炭酸水を初めて飲んだのは小学校5年生の時だ。

友達の家に遊びに行った時に友達から炭酸水の小さな缶をもらった。

缶の側面には「ただの炭酸水」と大きな文字で書いてあった。

どんな味なんだろう、と僕はワクワクした。

 

「これ家に沢山あるから1本あげるよ」と友達は得意げに言った。

今思えばそれはその子の父親がお酒を割るための炭酸だったはずだけど

とにかく僕は喜んでそれを受け取って、自転車のカゴに放り込み家に帰った。

家に帰ってワクワクしながら缶を開けて飲んでみるとただの水であった。

自転車のカゴの中で暴れまわった炭酸水の炭酸は全てシェイクされて放出されてしまったのだった。

 

そんなことを思い出しながら炭酸水を飲んだ。

本当はコーラやサイダーを飲みたいところだけど、炭酸水なら同じ値段で1リットルも入っていて経済的だし、それにいつどんなタイミングでどれだけ飲んでも虫歯に加担しないところがすごく気に入っている。寝る直前にがぶ飲みするのが最高に快感なのだ。

 

それから炭酸は飲むと口の中や喉の周りが洗浄されたような気分になって爽快だ。

コーラやサイダーは所詮砂糖水だから飲んだ後にねっとりとしたつばの様なものが口の中に残る。好きな人はいないだろうが僕はあれが特に嫌いだ。

 

こうして文章を書いている間も遠慮なく炭酸水を飲んでいる。

1リットルペットボトルに直接口をつけて飲んでいるのでいちいち重たい。

もう半分も飲んでしまっていい加減胃が重たい感じがする。

でもいいんだ、水なんだから。問題はないのだ。