襟を立てた少年

まだ間に合う 世界は素晴らしい

自分に酔ってないとデザイナーなんてやってられない

 

 

 

 

 

フリーランスでデザイナーをやっている人のブログは大抵自分の仕事道具自慢がある。

MacBookと、iPad proと、こだわりの輸入手帳とか。

それを毎回いちいち一眼レフでかっこよく撮って「これがいつもの仕事道具です」なんて言ってドヤってる。

 

 

若干うっとおしいなーって思ったりするけど、やっぱりそうでなくっちゃなとも思う。自分に酔ってないとデザイナーなんてやってられないから。

 

例えばあなたがマイホームを建てるとして、その外装を二人のデザイナーのどちらかに頼むとしよう。片方が「まあデザインに正解なんてないんですけどね...」なんて言ってる人で、もう片方が「自分のデザインなんですけど、あらゆる部分でこだわってるので今までで最高傑作だと思います」と豪語していたら、やっぱり後者の方が安心して任せられるのではないか?まあうっとおしいけど。

 

 

だいたいデザインに正解はない。

正解はないし、流行も驚くようなスピードで変わっていく。洋服の流行り一つとってもロングスカートが流行ったりショートが流行ったりする。ボーダーの次にはストライプが来る。普遍的な正解は絶対にない。

 

正解がないこの世界で、頼れるのは美意識だ。

僕たちデザイナーは美意識を切り売りして飯を食っている。

 

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美意識。あるいはセンスと言っていいかもしれない。

それは僕たちデザイナーを支える背骨だ。

 

それは残念ながら体調や気分の影響を簡単に受ける。

僕は失恋した翌日に仕事で結婚式の前撮りの撮影をしたことがあるけど、死ぬかと思った。まぁ、そういう状況でも完璧に仕事をするのがプロなのだけれど..。

 

とにかく、仕事を頼むならノッてるデザイナーがいい。

美意識をビンビンにしてて、「いけるぜ!」っていうデザイナーが良い。

僕だって自分に酔っている時の方が強い。酔っている時は迷いがない。

 

コンペでプレゼンをしている時だって、「このデザインは本当に最高なんですよ」と腹の底から思っている時は気迫が違う。気迫が違えば出て来る言葉も変わってくる。それはコンペの勝率に強く影響を及ぼすだろう。

 

 

勝手にずっと酔ってる人はそれで良いだろうけど(それこそピュアデザイナーと言えるのかもしれない)そうではない人は酔う術を身につけた方が良いだろうと思う。つまりは僕のことだけれど。

もう少し大きく捉えればこれはデザイナーに限ったことではないかもしれない。

学生の部活でも、営業職でも技術職でも公務員でも、「今、自分、格好いい!」って思えている時のポテンシャルはきっと高い。

 

 

だから羽生弓弦が試合前に音楽を聴くように、自分はできるっていう暗示をかける儀式のようなものを自分で発見することは結構大事なのかもしれないぞ、と僕は考えている。

 

 

 

おしまい