襟を立てた少年

まだ間に合う 世界は素晴らしい

怒ったときは「怒った」と伝えることにしました

 

 

感情表現が得意な人、苦手な人がいる。

 

僕は、悪い感情...怒りとか哀しみみたいなもの...っていうのは、

表に出すのは弱い人間のすることだと幼いころからずっと信じてきた。

 

 

俳優の堺雅人が好きだった。

 

 

今みたいにブレイクしちゃうちょっと前の、大河ドラマ新選組!」に出演したときから好きだったのだ。山南さんを演じる堺雅人のあの余裕たっぷりの笑顔!あれこそが大人の余裕だぜと信仰したのだ。

 

 

しかし!

 

本当にここ2,3年で「悪い感情も時には表に出さなければならぬ」と感じることが本当に増えた。

 

すごく端折って簡潔に言うならば、「負の感情を全く出さずに善人を演じているとなめられる」とでも言おうか。「こいつは全然怒らないし、雑に扱ってもいいや」と思われるのである。ないがしろにされる、ほどではないにせよ、「今自分の領域をちょっと侵害されたな」ということがたまに出てきた。

 

駐車場で例えるなら、貸し駐車場で自分の駐車スペースがあったとして、そこでいつも子供たちが花火をしている。その後片付けがきちんとしていなくて、たまにゴミが

自分の駐車スペースが落ちている。それを怒らずに黙々と掃除してしたら、翌日からもどんどんごみを放っておかれるようになって、しまいには子供たちはゴミを散らかしたまま帰るようになりました、みたいな。

 

自分の領域を守るためには戦わなければならぬ。

もちろん堺雅人に憧れて普段からニコニコしていたことで得たものもたくさんあっただろう。それでも新選組隊士・山南敬助でさえ何か許せないことがあったときはキリっと怒りの表情を浮かべたはずだ!

 

 

感情を伝えるー。そう、感情を相手に伝えるのはとても大切なことだ。

 

 

周りを見渡せばそういうことがおざなりになっている。

 

「おれはあのとき本当はこう思ってた」とか「え、嫌だったの?喜んでるんだと思ってた!」というような単純な感情伝達の齟齬が基になって人間関係のこじれに発展したりする。少女漫画であるだろ、そういうの。

少女漫画で起こるあらゆるトラブルは報告・連絡・相談が為されていれば未然に防ぐことが出来る。

 

 

僕はちょっと作戦を変えることにした。

堺雅人もいいけれど。

 

自分の領域を侵害されたと感じたときは、

その感情を相手につたえることにした。その場で。できるだけシンプルに。

 

「おれは今腹が立った」とか「そういうことを言われると悲しい」といった具合に。

もちろん良い感情も伝える。「すごく嬉しかった」ってね。

 

腹が立ったときに余計なことを言うから波紋が広がるんだ。

「お前今なんて言った?その言い方おかしいだろ?こないだお前こう言っただろ?」などと怒り始めた日にはとことん炎上してしまうだろう。怒りの感情は怒りの感情としてまずは伝えてしまう。「あなたがどうあれ、あなたは私を怒らせましたよ~?」ということは何よりまず報告してしまうのである。

 

そう、これはただの報告なんだ。

相手を間違っていると認めさせるとか相手を言い負かしてやるとか屈服させてやろうっていうんじゃなくて、もっと事務的に伝えること。「You got me mad now.」だ。

 

そうすればどんな誤解が起ころうと、「自分はこの人を怒らせてしまったんだな」ということを伝えることが出来る。そうすることで初めて僕は自分の領域を守ることが出来るのだろう。

 

 

 

 

おしまい