襟を立てた少年

まだ間に合う 世界は素晴らしい

長野県民に対する僕の偏見

 

今日は僕と後輩と新入社員2人でご飯を食べた。

恒例の(?)出身地の話になった。

 

新人が「私長野出身なんです」と言った。

僕はすかさず「いいね!」と反応した。

 

何がいいんだ、と言う感じだが、僕は長野県に対して

大変漠然とした好感を抱いている。

 

「いいねいいね、確かに君、長野っぽいね」

ウンウンと僕は勝手に納得する。

 

 

これはもう本当に個人的なイメージだが、

長野県民は東京人よりよっぽど垢抜けている感じがする。

 

 

裏表がないっていうとちょっと違うんだけど、

心の中に、陽の当たらない風通しの悪いような隅がなくて

まんべんなく光と風が通っている感じがする。

僕はそれを「垢抜けている」と呼ぶ。

 

長野県という地理に対する漠然としたイメージだろうか。

広々としていて風が心地良い。

海はなくても山がある。脈々とそびえる山峰。

空気が綺麗で澄んでいるだろう。

 

のんびり、とは違う。大らかさがある。

許容値の高さがある。長野県民には。集団になった時に主人公にはならないけれど、その人がいるだけで周りが安心する。華になる。

みんながその人を好きになる感じ。

 

僕はその長野県民の新人を前に長野の山々と澄み切った空を想った。

「きみ、山登りは好き?」と尋ねると

「山登りは嫌いです」と返されてしまった。

 

 

 

忘れるところだった

もう一人の新人が「僕は茨城出身です」と自己紹介した。

 

後輩が僕の真似をして「茨城っぽいね!」と言った。

「茨城っぽいは悪口だぞ」と僕は眉をひそめる。

「悪口じゃないでしょ!」と後輩は慌てる。

「うーん、茨城っぽいは悪口ですね」と新人は笑った。

 

 

おしまい