襟を立てた少年

まだ間に合う 世界は素晴らしい

フリーランスと言う幻の生き物

 

 

フリーランスという名の幻獣

 

みなさんはフリーランスってどういうイメージがありますか。

実際にフリーランスに囲まれた環境で生きていたりあるいは

自分自身がフリーランスだったりする場合はイメージがつきやすいかも

しれないけれど、多くの人はフリーランスを知らないことで

どこかしらでこさえてきたオリジナルなフリーランス像を思い描いているのではないか。

 

 

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フリーランスは誰にも縛られず、

好きな時間に好きなように働き、Macbook を持ち歩いて仕事をする人のこと

だと数多くの人が考えていて、

 

見たこともないのに、見てきたことのように

フリーランスすげえ」とか「いつかはフリーだな」みたいな言い方を

しているのにぞっとする。正直。

 

 

このフリーランスが自由でかっこよくて悠々自適な感じっていう

イメージを誰が作り出して誰が蔓延させたのかは

謎すぎるんだけど、「フリーランス」という言葉が

かっこいいというのがちょっとよろしくないんじゃないかと

思っている。

 

自営業、とかだったらもっと

「ああー自分で仕事こさえて頑張った分しかお金もらえないんだろうな」という至極当然なイメージがきちんとつくのだろうけれど。

 

 

 

なんでもカタカナにするのは良くないよね。

消防士だってファイアーマンなんて呼び方したらピンとこねえし。

 

 

話を戻すけど、フリーランスって麒麟みたいな幻獣と同じで、

缶ビールに印字されてる幻の動物みたいに

みんなの共通のイメージとしては存在するのに、実際その通りの人を

ナマでは見たことがないっていう不思議な状態が続いている。

それが2018年。

 

 

 

ところがその幻獣はSNS上にはうようよいるのである。

フリーランスって沢山いるんだなあ」という認識が

いつしか「フリーランスになればなんとかやっていけるっぽい」にすり替わっていくのだ。

 

 

 

ところが、なんとかやっていけるでは済まされない。

フリーランスでやっていく以上はそれこそ手に職がなければやっていけないし、

手に職がないのならコネがなければならない。

芸無し職無しの人間に誰か金を払うというのだろう?

 

 

人の役に立つからお金がもらえる、それがフリーランスの世界だというのに、

「おれフリーランスになるから」と豪語してフリーランスになったあとで「さて何しよう、とりあえずyoutuberにでもなってみますか」では今年の冬すら超すことができないだろう。

 

 

そもそもフリーランスは基本的に自分の能力の切り売りであり、

同時に叱ってくれる上司がいなければ教えてくれる先輩もいないので

ほおっておくと全く成長することが出来ない。

 

自分で能動的にセミナーに参加したり書籍を読んだりして勉強しなければ

すぐに時代に置いて行かれてしまう。あるいは仕事上の悪い癖を治すことが出来ずクライアントに見放されて結果的に冬を越すことができないと。

 

 

 

 

僕が何よりおっかないのは

一握りのフリーランスの成功者がインフルエンサーになり、

その立場から「フリーランスは君でもできる!」だの、

「おれはもっとこういうフリーランスのムーヴを作っていきたい。おれが捨て石になってもっとダラダラ働いて、あくせく会社で働かなくてもこっちにくればちゃんとやっていけるってことを証明して見せる」だの言いだすのがやばい。

 

 

たまたま自分に才能や運があって、リソースとして持ち合わせていたコネによって

結果的に成功した一回限りのサクセスをほかの人に押し付けられてはたまったものではない。

 

 

フリーランスなんて簡単さ」みたいな

ツイートを真に受けて「ようしおれだって」といって学校を辞めたり会社をやめたりして税金のことを何も知らない小僧がフリーランスの世界に飛び込むのなんて目に浮かぶではないか。

 

 

当然インフルエンサーにそれを収束される力はないし、

そこまでやってやる必要なないかもしれないけれど、

 

最近のSNS上のインフルエンサーフリーランスたちは「たまたま自分たちは成功することができた」という謙虚さが枯渇しているように思われる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく思った通りのフリーランスの悠々自適な生活ができなかったとしても、

人の役に立ちたい、というようは他者貢献のパラダイムをはじめから持っていれば

なんとか踏ん張って頑張っていくことが出来るだろうが、

そういう「人の役に立ちたい」という初歩的な感情が欠けていたりするとフリーランスなんて今からでも間に合うからやめておきな?といさめたくなるのである。

 

 

インフルエンサーは調子に乗っているときに

色々口に出していってみるのはいいことだが、

同時に「もっとみんなフリーランスになろうよ!」という人生を左右するような重要なことをさも簡単そうに呼びかけるインフルエンサー諸君の気持ちが

僕にはよくわからないのであった。

 

 

おしまい

 

 

おしまい