襟を立てた少年

まだ間に合う 世界は素晴らしい

考え事はかならず手を動かしながら

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体を動かさないと何も考えられない。

「ちょっと考えてみようか」なんて言って、椅子に座ったまま腕を組んで「うーん」などと唸っている人間をたまにみかけるが、あれは考えているのではない、考えるふりをしているのだ。

 

「考える人」の彫刻があるけれどあの体勢は絶対よくない。脳を効率よく働かせたいのならば体を動かして考え事をするのが一番だ。

 

僕はデザイナーだ。

デザイナーだからアイデアを考える。

赤がいいのか、青がいいのか。丸がいいのか四角がいいのか。クライアントの「カッコよくしてよ」の一言で僕たちデザイナーは脳をフル回転させてデザインをつくる。それが仕事だ。

 

 

デザイナーがデザインを考えるときは手を動かす。具体的には絵を描くことが多い。

描いたものを目で追って、試行錯誤していくしかない。どんな天才デザイナーでもそのプロセスは変わらない。いや、天才デザイナーこそ半端じゃない量手を動かしてトライアンドエラーを繰り返していると思う。

 

 

僕は散歩してるときが一番アイデアが出てくる。

イデアが出ない夜中に川沿いをぶらぶら歩いていると「ひょっとしたらこうしたらいいかも!」と突然アイデアが湧き出してくる。

それだと困ってしまうのでいつも手帳とペンをポケットに忍ばせている。寝るときですら枕元に手帳がある。いつアイデアが降ってくるかわからないからだ。

 

 

 

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考え事をするときは必ず手を動かす。

持論をふりかざせば、少なくとも身体を動かしていなければ考え事とは言えない。

 

今回は僕が新人育成について一人でブレインストーミングを行った時のノートを公開する。

 

 

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とにかく書き始めの段階は手を動かすことだけを優先する。何を描いてもいい。とにかくペンが走ってインクが消耗されていればそれでいい。

 

はじめは描くことに対する抵抗がある。

うまく書かなきゃとか、良いことを書かないととか考えてすぐに尻窄みになってしまう。

 

そうではなくて、ひたすら描きまくる。

意味のあることも意味のないことも描く。

 

頭に浮かぶから描くのではない。描くから頭に浮かんでくるのだ。

 

 

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無意味に絵を交えて描く。考え事をしながら脳をよぎった絵を描いているのでノートのうえは本当にカオス状態だけれどそれでいいのだ。

 

これはバイクのエンジンを何度もふかしている状態で、こうすることで脳と手を温めている。

うまくクラッチがつながると一気にアイデアが出るようになって脳がドバドバになる。そうなればあとは頭から溢れるものを殴り書きするだけでいい。

 

僕がすべきなのはその状態になるまでのセルフサポートだ。そのための手法が「描くこと」なのだ。

 

 

 

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絵を描くのは楽しいから。

それ以上の意味はない。だってガンダムと新人教育って何の関係もないし。

 

前述のとおり、とにかく手が動いていてインクが消耗されていれば最初のステージはクリアなのだ。

 

 

 

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描いているうちになぜか「日本アニメ縛り」という謎ルールが生まれて絵を描きながらアイデアを出すようになる。このくらい描いているとだいぶ手が温まってきて、また絵が上手く描けないことに対する恥ずかしさや億劫さはどこかに行ってしまって、単純にペンを紙の上で走らせている喜びに夢中になっている状態だ。

ここまで行ってしまえば僕は自分に心配はない。

 

 

 

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絵もそうだけど字も汚くていい。

あとから読めないとちょっぴり困るから少しは気を使うけど、何度も言うようにスピード重視だ。

イデアを出していく中で、筆記スピードを脳が追い越してしまったときは最高に気持ちがいい。

 

 

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描いた絵が上手く行ってしまったときは色ぬりすることもあるけどこれは完全に余興だ。

イラストは文章だらけの退屈な文面を装飾する機能もある。あとから見直した時にどんなことを考えていたのか思い出すことができる記憶のフックになるし、単純に読み返していて楽しい。

 

 

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そしてこれは重要なことだけれど、ブレストは楽しくなってきたところでやめる。

楽しくてずっと続けていて、飽きて疲れてきたときにやめてしまうと、そのときの感情を脳が覚えていて、次同じようにアイデアを出すときにモチベーションを阻害してしまう。

 

大事なのは楽しいときにやめておいて、

次始めるときに「やった、楽しいことをはじめるぞ」と脳に思わせることだ。

 

 

僕はデザイナーとしてこの手法を使っているけれど、どんな職種の人間でもこの思考法は使えると思うので、アイデアを出したいときはぜひ試してみてほしい。

 

 

 

おしまい